いわゆるヤマハメソッドなどに全くはまっていないため、
この教本を持っていって「教えてください！」と頼んでも
「自分と指使いの哲学が違う」と突っぱねられる可能性があります。

独学で練習する人にはとても良い教本。

装飾音での指のまわし方など、今までならってきたものと全く違うのですが、（とくに薬指と親指の使い方が革新的です）
覚えこんで弾くと、指の動きが即音楽の表現として伝わる面白さを「より深く」感じられると思います。

中世の宗教曲もふんだんに入っており、
あまり弾けていなくても「人と違った演奏」ができる、という意味でもお勧めです。

ソナチネやバッハに飽き飽きしている人に特にお勧めします。

新しい世界観が広がることでしょう。

とてもよい教本です。革新的な。
（隈なく見たわけではないのですが、）非常に洗練された曲集だと思います。
あまり馴染みのない作曲家達の曲が多数に収録されていますが、順を追って練習していく上で重要な選曲なのでしょう。音が耳に自然と馴染んでくる印象があります。
フランスで長年活躍した後、日本に移り、東京芸大を中心に熱心に教えておられた、ピュイグ＝ロジェ先生の、教師としての、また音楽家としての技量の高さが覗えます。
私が思うに、ピアノに携わるどんな方でも、一度試してみる価値ありです。