読書ガイドとして最高にいいできです。

次の５つにわけて中高生向きの本が紹介されています。

1 まだ読んでいない選りすぐりの文学
2 まだ読んでいない選りすぐりのノンフィクション
3 読み直したい古典
4 とっておきの絵本
5 教室で役に立つ本

人間や歴史に興味がある人なら全部読みたくなるようなわかりやすくて好奇心を刺激する紹介文が並んでいます。

自分が読みたくなったものは、「三蔵法師の歩いた道」みんながなんとなく知ってると思っていることの裏にはもっと知るべきことがあるんだというのがわかりそうです。

「雨天災天ギリシャ・トルコ辺境紀行」。これは村上春樹の本です。タイトルと著者だけで読んでみたくなりました。

「エンデュアランス号大漂流」およそ100年前に南極の海を二年近く漂流した船の漂流記です。写真家も漂流した28人のなかにいたそうで写真付きの漂流記となったそうです。

「おばあさん」ネムツォヴァ。原作は1855年に出されたようです。チェコの谷間の村の様子に興味が出てきました。

「トーベ・ヤンソン短編集」トーベ・ヤンソンを知らなくとも、彼女が作り出した「ムーミン」は誰でも知っています。この短編には彼女の思い出がつまった物語が収められているそうです。

図書館員の筆者が薦める点でワクワクしますが、期待以上に参考になりました。
さほど有名でない、または有名過ぎて読まれていない本を中心に選定されていて、好奇心がそそられます。
本の解説は2〜3ページと簡潔で、結末までは分からないようになっていて、さじ加減が絶妙です。
収録されている本は児童向けですが、大人でも得るものが多いのではないでしょうか。また、親子で借りる本を決めたり、密かに親が読んで子に伝えるのにも役立つでしょう。
一般的な名作案内や、読むべき○○冊といった定番本とは違った視点で、発見が多い本です。図書館や本屋に行くのが楽しくなりそう。

自分の子どもがもうすぐ10歳になります。本好きです。
私自身（30代後半の母親）も本好きです。
本屋に行けば、いろんなメディアで話題の目新しい「ベストセラー」は
たくさん並んでいます。そういうのも、確かに楽しいけど
流行と、自分の好みが一致するとはかぎりません。
今の自分の気分に合う、読み応えのある「ロングセラー」を探そうと思うと
なかなか難しいものです。
この本で紹介されていた本は、どれも面白そうで
「そうそう、聞いたことあるタイトルで、そういえば読んでみたかった。
　でも本屋では見かけないし、図書館でもクローズアップされてるわけではないので
　なかなか出会えなかった」
……というような本が紹介されていて、よかったです。
さっそく、ここで紹介されてるものを読んで見たいです。
中高生向けの本がメインで紹介されているけれど、
「本を読む力」は、年齢で区切れないので、本好きの小学校高学年から
物語、SFなどが好きな大人まで楽しめる内容の本ばかりだと思います。

今まで子供のためにいろいろな良書を選び、たくさん買い与えてきたつもりだったが、本書により、それが思いすごしにすぎないことに痛感させられた。とにかく、未だ読んだことのない、オモシロそうな本がいや出てくる、出てくる。考えてみれば、当然かもしれない。本はもはや星の数ほどもあり、一生かけても読み切れないほどあるのだから。しかし、著者のような「真の目利き」「本当のガイド」の手を借りることで、その中から選りすぐりの両書にいち早くアクセスすることができる。出版社の皆様、この本に載っている本の数々を、書店からなくさないで下さい．．．未来の子供たちのために。田中さん、実に素晴らしいガイドブックですね。有難うございます！杉並中央図書館は自宅から近いので、いつかお目にかかることができれば大変嬉しいです。

　おもしろい本・役立ついい本はどんなのがあるのだろうか。図書館に備えられている　
紹介本リスト(そのいくつかを選び出してみよう。
１まだ読んでいない選りすぐりの文学‥塩の道・さよなら僕の夏・弟の戦争・父さんの銃
２まだ読んでいない選りすぐりのノンフィクション‥沈黙の春・西遊記・三蔵法師の歩いた道
３読み直したい古典‥大草原の旅はるか・ハイジ・ファーブルの昆虫記・ドンキホーテ物語
４とっておきの絵本‥ルリユールおじさん・カンポンの餓鬼大将・バニラソースの家
５教室で役に立つ本
　　(1)朝の１０分間読書‥ダースシェンカ・・仕事ってなんだろう・本を愛しなさい
　　(2)朗読‥韓国昔ばなし・海にまつわる物語・ディケンズ朗読短篇選集　　　　　　　　　　(3)ブックトーク
　　　　テーマ1、夜の空を見よう‥星空へのガイドブック・真実はひとつガリレオ　　
　　　　テーマ2、将来こんな仕事をしてみたい‥好きな仕事実現シリーズ
　　　　テーマ3、昔の旅、今の旅‥東海道中膝栗毛・ニルスのふしぎな旅