ブルース感覚は影をひそめ、わかりやすい快楽至上主義の衣をまとった転換期。
★★★★☆
★4の中。
著者の3冊目。
再婚相手の息子に、連れ子のフリをして迫りまくる、どーしよーもなくエロエロ星人な新母親の快楽至上『We'reハッピーファミリー』は、義姉登場の第2話まで+描き下ろしカラー4頁。
男子生徒の棚からぼた餅『口止めPLAY!』。
吉原遊女伝『はぐれ遊女と清純派』。
見た目はコワモテ系でお部屋は夢見る少女系でえっちイケイケな先輩女性のお話『ミサキとタケ』。
ビーチでゆるゆる3P『Private Bitch』。
幼馴染みの6年ぶり再会劇『Campus Play』。
箱入り娘の仮面の下にエロイ本性を隠してた妻のお話『つまエプ』。
フェチな彼氏と満更でもない彼女のお話『ラブストッキング』。
ガサツな巫女さんの思いっきり突貫ラブ『おみくじ』。
東京へ出て一旗揚げようとした男と、不幸な境遇ゆえ狂ってしまった女の、最果てな再会ドラマ『からっぽ遊女』。
ほか、カラー4頁ショート。
さて、1冊目『Replace Girl』の雰囲気が思いっきり好みで、2冊目『倒錯小説家』では『Service Time』『海の家にて』とかステキなものもあったけど、全体的には試行錯誤が目立ちましたが、本作は方向性かなり明確。
萌えを加味したコミック系のキャラデにシフト中。
作風の方も巻末作品を除けば初期作品の面影は薄く、イケイケノリの明るい作品が大半。
展開安易+ゆるすぎが難。
ほとんどの作品が性欲優先系。
ハイティーンから完熟女性まで。
巨乳率高め。
ワニの消しも多少控えめで、引き絵での盛り上げ方が上手く、エロ度は水準+くらい。
タイトルのワリにはフェチなコスプレイもアリ。
『おみくじ』『からっぽ遊女』が最愛。
『はぐれ遊女と清純派』『ミキとタケ』も大好き。
無論上述4編は私個人の趣味で、一般的に他の作品の方がとっつきやすいかもですね。
三和チックな作品からほぼ脱皮してワニ色に染まった一冊。