行列特論 基礎数学選書 21
価格: ¥0
本書は、行列または線形代数学に関連のある3つの話題を選んで述べたものである。第1章では、メービウスの反転公式を三角行列との関連から見直し、半順序集合上での反転公式に一般化できる様子を解説した。第2章では、ガブリエルの発表した定理に与えられた見事な証明について、第3章ではアーノルドの1971年の論文の内容を主体に述べた。
※この電子書籍は、「固定レイアウト型」で配信されております。説明文の最後の「固定レイアウト型に関する注意事項」を必ずお読みください。
本書は、行列または線形代数学に関連のある3つの話題を選んで述べたものである。
第1章は、19世紀以来知られているメービウスの反転公式を三角行列との関連から見直し、半順序集合上での反転公式に一般化できる様子を解説したものである。第2章は、1972年にガブリエルの発表した定理に、1973年にゲルファント、バーンシュタイン、ポノマリョーフの3人が共同で見事な証明を与えたことについて述べ、第3章はアーノルドの1971年の論文の内容を主体に述べた。大体新しい論文を読むには大量の予備知識を必要とするが、本書で扱った論文に関しては予備知識をあまり必要としないことで、面白い内容で新しい興味を持ってもらえるものと期待している。
●目次
1.メービウスの反転公式と三角行列
1.1 数列の微分と積分
1.2 数列の和と三角行列
1.3 結合行列と半順序集合
1.4 半順序集合でのメービウスの反転公式
1.5 メービウス関数の計算
1.6 (N,|)におけるメービウスの反転公式
1.7 定理6の応用
1.8 反転公式の解析的表現 ほか
2.ガブリエルの定理―グラフの表現論―
2.1 標準形のいろいろ
2.2 ガブリエルの問題
2.3 グラフと2次形式
2.4 正定値2次形式βΓ(x)をもつグラフ
2.5 いくつかの例
2.6 表現の直和と直既的表現(Krull-Remak-Schmidtの定理)
2.7 吸い込みロと湧き出しロ
2.8 表現の吸い込み化変換と湧き出し化変換
2.9 吸い込み化変換と湧き出し化変換の双対性
2.10 中間整理と見通し ほか
3.アーノルドの定理―行列の連続的標準形―
3.1 問題の提起
3.2 ジョルダンの標準形の飛躍現象
3.3 シルヴェスター族
3.4 シルヴェスター族の軌跡
3.5 接空間
3.6 行列の同値類の接ベクトル空間 ほか
固定レイアウト型に関する注意事項(必ずお読みください)
この電子書籍は、全ページ画像の「固定レイアウト型」で配信されております。以下の点にご注意し、購入前にプレビュー表示をご確認の上、ご購入ください。
■使用できない機能
・文字拡大(ピンチイン・ピンチアウトは可能ですが、画面におさまらない場合は画面をスワイプ)/文字のコピー/マーク/ハイライト/文字列検索/辞書の参照/Web検索/引用
■推奨環境
・タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末
・Wi-Fiネットワーク経由でのダウンロード(Kindle端末の場合)