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花まんま

価格: ¥1,650
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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しみじみ、きゅん。 ★★★★☆
解説を読んではっとした。そうか、重松清とトーンが似てるのか。

でも、重松清のそれが、少しだけ硬質で冷たい石であるならば、
朱川氏のそれは、丸くてほわほわの、手あかのついたぬいぐるみの柔らかさだ。

ひなたの香りがする。
少しほこりっぽい感じもする。
ちょっと色あせたような、でもたまらなく懐かしい、優しいほっこり感。

読み終わったあとに、顔がにっこりして、
いいため息をつける本。
人の心がうまく表現されていて感動です! ★★★★★
初めて朱川さんの作品を読みました。人が持っているズルイ心や弱さ、また相手への強い思いやりや優しさなどとてもきちんと表現されていて心にしみるものがありました。昭和の時代背景や時代の匂いのようなものまで伝わってきます。妖精生物の最後の一行には背筋が凍りました。私が好きなのは凍蝶です。弱く見えても芯の強い蝶の生き様と登場する女の子の姿がとても綺麗に上手に表現されています。何かあるといつも読み返しています。大切な作品です。
ノスタルジー溢れる直木賞受賞作 ★★★☆☆
非常に完成度の高い作品ばかりの短編集。
ノスタルジックな雰囲気に満ちた作品が多い。また、人が亡くなる(亡くなった)話と少し不思議な話を組み合わたパターンが多く、万人受けしそうな作品だ。
でも、少しあざといというか、手堅くまとめすぎかも。

おもしろかった ★★★★★
直木賞を受賞して存在を知り、読んでみたいと思っていた本書。
(日常の中にある不思議やファンタジーといった類の話が好きなので…。)

じーんとしたり、笑えたり、不気味だったり…。
どの話も読みやすく、おもしろくて、物語に引き込まれていきました。
ぜひとも他の著書も読んでみたくなりました。おすすめです。

ただ、ある話の描写が私的に不気味でぞっとして、この作者の怖い話は
読めないかもなとも思いました。
遠近感のある文章 ★★★★★
重松清氏はこの本のコアを的確に解説している。この本には6篇の作品が収められているが、それぞれ後になっても題名を見ただけで内容が思い出せる印象の強い作品ばかり。朱川氏の作品はこの一冊と「かたみ歌」を読んだが、両作品とも一冊を通してテーマが揺るがない。「花まんま」は大阪という地域と昭和30〜40年代という時代が全篇共通しており、そのせいか不思議と一冊の長編小説を読んだような錯覚を味わった。