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中級オーディオ入門 (テキスト電子書籍)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
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「はじめに」(まえがき)より抜粋。

2016年の現在、オーディオと言う趣味は、ごく限られた一部のマニアだけのものとなってしまいました。
私が青春時代を過ごした1980年代は、時代背景がバブル期と重なった事もあるのでしょうか、オーディオを趣味とするのが当たり前の時代でした。
各家庭にはオーディオシステムが一式「どーん」と置かれていて、その構成は、
レコードプレーヤー、カセットデッキ、CDプレーヤー、FM/AMチューナー、プリメインアンプ、スピーカー、
場合によっては、グラフィックイコライザーであるとか、DATなどをお持ちの家庭も多くありました。
しかし、時代は流れて、現在のオーディオはどうでしょうか。
スマートフォンに圧縮音源を入れて聴くとか、また、音質にこだわっているかたでも、
ハイレゾ対応ポータブル・プレーヤーなどで音楽を楽しまれていらっしゃるかたが、圧倒的に「多数」を占めているのではないでしょうか。
本書は、そういった「多数」の人々のための本ではありません。
オーディオにこだわる「少数」の人々のために執筆することにしています。
また、仮にあなたが「多数派」だとしても、オーディオにこだわるとはどういう事なのかを御存知になりたければ、本書は役に立つことと思います。
筆者は現在のオーディオの入門書がどのようなものであるかを知るために、アマゾンキンドルストアで、
いろいろなオーディオ入門書を買い漁って読んでみました。
ほとんど、99%と言っても良いかと思いますが、それらは豪華な写真や図解が挿入されていて、
パッと見、読み易いようには感じられましたが、では実際に自分のオーディオにどのように「活かせるのか」を考えますと、
電子書籍にかけた金額から考えて「収穫」と呼べるものは、かなり希薄であったように思えます。
現在売られているオーディオの入門書は、中学生や高校生などが読んで、ある種の「道しるべ」にはなるでしょうけれども、
それらの本に書かれているオーディオ機器を揃えてみたところで、所詮、オーディオメーカーに踊らされているとしか考えられず、
オーディオ冬の時代に、オーディオメーカーの打った「プロパガンダ」のような印象を受けました。
もちろん、それは無理もありません。
著名なオーディオ評論家が、一流メーカーのオーディオ機器に「ケチ」をつける事など許されるはずがないからです。
「売れているオーディオ入門書」と言うのは、オーディオメーカーを怒らせないように、細心の注意を払いつつ、
オーディオ評論家が執筆しているのですから、当然、どのオーディオ機器に対しても「褒め殺し」をするしかないのです。
しかし、本著はそれらのしがらみをブチ破り、無名なオーディオ愛好家だからこそ書ける、
「本当のオーディオ」の姿をさらけ出したいと思っています。
本著にはメーカーのバックアップもありません。
出版社の顔色をうかがって書く事もありません。
「筆者が書きたいように」ただ「書く」のみに徹して執筆します。
良いオーディオ機器は、ハッキリ「良い」と明言します。
悪いオーディオ機器は、ハッキリ「悪い」と断罪します。
このへんの事が、オーディオメーカーのバックアップを受けているライターさんや、
出版社の顔色をうかがっているライターさんとの明確なる違いです。
ですので、オーディオ機器をバッサ・バッサとブッタ切っていきますので、読まれるかたも、覚悟してお読みください。
また、本著は「写真」や「図解」を皆無にし、「言葉」のみで、勝負に打って出ようと思って書き始める事としました。
写真や図解を眺めて楽しまれたいのでしたら、そういうオーディオの入門書は日本国内に腐るほど溢れかえっています。
そういう本を眺めたいのでしたら、どうぞ、そちらの本のほうへ行かれて構いません。
そういう意味では本書は非常にコアな内容の位置づけになることと思います。
それから、忘れてならないのは、本書のタイトルは「中級オーディオ」の入門書であるという事です。
「中級」と言う言葉に、どの程度の予算を考えたオーディオ機器を連想されるでしょうか?
30万円?50万円?100万円?300万円?
少なくとも、すべての機器類を買い揃えた時点で、出費のトータルが500万円を超えるようであれば、
「ハイエンド」の領域に入っているのではないでしょうか。
もちろん「ハイエンド」と言う言葉も曲者でして、上を見れば、1千万円~2千万円、それ以上の世界でもあります。
ですが、本書は「ハイエンド」の本ではありません。
「中級」と言う非常に微妙な、人によって受け取り方が大きく揺れる地帯にたたずむオーディオを取り上げます。
時にチープに、時に贅沢に、臨機応変にオーディオを楽しむのが「中級オーディオ」なのではないでしょうか。
そんな「揺れる」中級オーディオの入門書を書きますので、どうぞ皆様、よろしければ本書にお付き合いをお願い致します。

なお本著は出版を急ぐあまり、本当に書きたい事が、全て詰め込まれていません。
その点の反省を踏まえ、本著をフォローした続編を出す予定もございますので、その際には、またお付き合い頂ければ幸いと思います。



【 目次 】
はじめに
1:筆者のオーディオシステム
2:筆者の目指している音
3:昔の筆者はこうだった
4:高級オーディオショップでの衝撃
5:昔の筆者のオーディオ再び
6:お下劣なドンシャリと上品なドンシャリ
7:いざ、B&Wスピーカーのオーナーへ
8:スピーカーケーブルの選択
9:コの字の中にはスピーカーは置かない
10:オーディオボードを敷こう
11:部屋の中に物を置かない
12:スピーカーは壁から離す
13:畳に絨毯は禁物
14:スピーカーを「浮かせる」
15:PCオーディオ
16:PCを用意する
17:リッピング用光学ドライブの選択
18:iTunes
19:ロスレスと言えども圧縮はしない
20:音楽ファイル配信サイト
21:クレジットカードは必須
22:リボ払いは「鬼門」
23:プレーヤーソフト「JRMC21」
24:JRMC21はiOS端末でも
25:USB-DACの選択
26:買ってはいけないDAC
27:USBケーブル
28:プリメインアンプ
29:プリアンプ
30:パワーアンプ
31:RCAケーブル
32:XLRケーブル
33:電源ケーブル
34:自作電源ケーブル
35:ファインメットトローチ
36:切り売り電源ケーブル
37:電源プラグ
38:自作電源ケーブル製作
39:壁コンセントは3Pに
40:電源タップにもこだわりを
41:ファインメットシート
42:スーパーツイーター
43:スーパーツイーターの設置
44:スピーカーケーブル
45:iPad と iPod Touch
46:ソニーICレコーダー、1
47:ソニーICレコーダー、2
48:Sound Forge Pro
49:ヘッドフォン
50:カセットデッキ「DRAGON」
51:MR-2000S
52:新品カセットテープ
53:買ってはいけないオーディオメーカー
おわりに