壮大な「ウルトラ・サーガ」の始まり
★★★★★
前シリーズと比較すると、
(1) 作品全体のグレード感が1ランク(以上)アップした。
「なかなかやるね!」とまで感じさせるようになったCG、シリーズ初の屋外ロケ、登場キャラクターの厚み等、ファンがさらに納得できる作品になりました。
(2) 怪獣のバトルにも変化が!
前作を観ていて、一番気になったのが「結局ゴモラの戦い方って、体当たりとキックと横回転しっぽ(?)、そして必殺技を順番に出すだけか・・・」と感じたことでした。それは恐らく制作者の方も気にされていたことのようで、今シリーズでは、全体を通して、様々な技(主にプロレスからの引用(笑))の応酬が楽しめます。
(3) 単なるスピンオフでは無い、「ウルトラ」の世界観を担う一翼となった。
この冬公開のウルトラ劇場作品にもリンクしているそうですね。かつて昭和のウルトラ兄弟シリーズは、単に縦のつながりしか持っていませんでした。しかし、ここに及んで、昭和シリーズ、平成3部作、最新のメビウス、そしてこの大怪獣バトルが、大きな大きな世界の中でお互いに関わり合いを持つに至りました。正に「ウルトラ・サーガ」と呼ぶにふさわしい巨大なエンターテイメント。
今後のウルトラ作品の展開がとても楽しみです。