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心を込めて...

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: コロムビアミュージックエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
夭折した歌姫 まさしく大輪の花が咲き誇ろうとしたその時に・・・ ★★★★★
本田美奈子さんが、2005年11月6日に急性骨髄性白血病のために急逝されてから5年近くの歳月が過ぎました。
軽やかでとても透明感のあるソプラノ・ヴォイスは、クラシックでもなく、ポップスでもない新しい境地を開いたように思えただけにその夭逝がとても残念でなりません。
「ミス・サイゴン」をはじめ、多くのミュージカルの舞台を経験し、タイトルロールを見事に歌いこなしてきた彼女の素晴らしさは、この残された録音においても真価を発揮しています。

「命をあげよう ‾ミュージカル「ミス・サイゴン」より」では、シンプルな編成に声をのせて歌い上げています。一度歌ったこのトラックを残して入院したわけですが、この表現の大きさを聴くにつれ、病魔に侵されることがなければどれだけ大輪の花が咲いたのかと思わずにはいられません。

「オン・マイ・オウン ‾ミュージカル「レ・ミゼラブル」より」では、編曲者の井上鑑によるピアノだけの伴奏で仮の録音として吹きこんだということがリーフレットに書いてありました。舞台で数多く歌ったナンバーですから、とても「仮」などというレベルではありません。絶唱です。

同じく30代で鬼籍に入ったミニー・リパートンの「Lovin' You」は、10年以上前の録音から収録していますが、ここでの高音の伸びは特筆すべき物があります。限界かな、という音域からさらに上の音を細く、しっかりと伸びやかに歌いきる実力は並大抵のものではありません。
レッド・ツェッペリンの「天国への階段」の絹糸のような輝きと芯の強さを秘めた歌唱に魅了されました。
ラストの「つばさ」での30秒の長さのロング・トーンは鳥肌モノです。見事ですし、まさしく感動しました。この収録に感謝です。
喪って分かる ★★★★★
よく聞きますよね「大切なものは喪って初めて価値が分かる」って。
本当に有り触れた陳腐な台詞ですよね。

デビュー当時大ファンでファンクラブにも恥ずかしながら入会し大人になり暫く忘れていて何かの番組で彼女の病気とおそらく助からないと知りつつ「私は必ずステージに戻ります」と気丈に誓う細くなってしまった声。

このアルバムは楽曲の構成も彼女の歌声も文句ない出来映えで素晴らしいとしかいえません。
個人的にはミスサイゴンのテーマが一番情感に秀でている気がして好きです。
最近になってデビューアルバムをまた聴いてみたんですが確かに当時から素晴らしい歌声だったんですね。それが年齢を重ねて磨かれて原石から宝石に替わったと思ったらこの世から消えてしまった。

このアルバムも他のアルバムも、その殆どが素晴らしいからこそ辛く、哀しい気持ちにもなります。
私も病気を抱えていますが彼女の声を聞き戦う決意というとオーバーですが病気とうまく付き合っていこうと、そういう気持ちにさせてもらってます。
「つばさ」がダントツ ★★★★☆
ヘイリーのアルバムで「アメイジング・グレイス」のデュエットを聴き、本田美奈子.のアルバムが欲しくなりました。
ヘイリーより数段良かった。

どのアルバムにするか迷った挙句にこれにしましたが、あまり満足のいくものではありませんでした。

期待どおりだったのは「つばさ」。これは素晴らしい。
これ以外は、今イチ声に伸びがない、張りがない、ツヤがない。

残念です。他のアルバムを探してみましょ。
ありがとう、心を込めて ★★★★★
本田美奈子さんが38歳の若さで、急性骨髄性白血病で急逝されてから3年が過ぎようとしている。
私はこれまでは、本田美奈子さんのあまり熱心なファンとは言えず、アイドル時代も歌のうまい子だなと想った程度で、ミュージカルやクラシック(クロスオーバー)に取り組んでいるという噂を聞いたときも、“歌うこと”に対する彼女の意欲と熱意に賛嘆しつつも、なかなか聴くチャンスがつかめずに時間が過ぎてしまい、そして悲報に接することになってしまった。
最近やっと気持ちを整理して、彼女の遺してくれた作品に接し、そのあまりの美しさ、特に清純な高音の驚異的な伸びにはしばし言葉を失ってしまった。ありきたりの言葉だが、もっと早く聴かなかったことがあまりに悔やまれる。
このアルバムは、本田美奈子さんのデビュー20周年記念の企画として、彼女が緊急入院する直前に仮録音された音源を中心に、先のクラシックアルバム『Ave Maria』『時』のレコーディングの際に同時に収録された未発表の音源などを加えて構成されたメモリアル盤で、いずれの曲も歌手・本田美奈子の魅力あふれる美しさをたたえているが、亡き坂本九さんの名曲“見上げてごらん夜の星を”の心に染み入る清純なソプラノ・ヴォイス、“命をあげよう〜『ミス・サイゴン』”、“オン・マイ・オウン〜『レ・ミゼラブル』”のまさに魂を絞り上げるような絶唱が深く心に残る。アイドル系出身とされる彼女が(ご本人はデビューの初期から“アイドル系”とされることは不本意だったとのことだが)、これほどの歌唱力と表現力に到達するとは、もちろんその陰には、天賦の才能とひたむきな努力があったのだろうが、驚異というほかはない。
そのほか、“Lovin' You”も絶品。こういう歌い方が出来るのって、オクターブ領域の広い黒人女性だけなのかと漠然と思っていたが、本田美奈子さんのこの歌は、オリジナルのミニー・リパートンさえ凌ぐのではと思う。また、やはり何と言っても、本田美奈子さん自身の[生きること]への歓喜をいっぱいに表現した“つばさ”が秀逸。常に話題になる例の10コーラスにわたるロングトーンに、「私、もっともっと生きたい、そしてもっと歌い続けたい!」という美奈子さんのメッセージが託されているようで、胸が切なくなる。
もっともっと生きてたくさんの心に響く歌を歌い続けてほしかった。ミュージカルにも意欲的に取り組んでいた彼女には、例えばあの『エヴィータ』の名曲“アルゼンチンよ泣かないで(Don't Cry For Me Argentina)”なども彼女に歌ってもらいたかった歌のひとつだが、今は叶うことのない夢になった。改めて彼女が遺してくれた数々の素晴らしい歌に心から「ありがとう」を言いたい。心を込めて。
心を打つソプラノ・ヴォイスの置手紙。 ★★★★★
偶然、視聴した「本田美奈子.最期のボイスレター〜歌がつないだ“いのち”の対話〜」のドキュメンタリー番組で、クラシックの楽曲に取り組みつつ、急逝した本田美奈子.さんを知りました。

そして、番組で紹介された、ボイスレコーダーに録音された数々の歌声が忘れられず、まとまったアルバムを自分も身近に持っていたいと思い、本アルバムと「本田美奈子.クラシカル・ベスト 天に響く歌」を購入しました。

自分も、その透き通るような歌声に、軽い衝撃を覚えました。

「最期のボイスレター」では、コンサートの開始前に、誰も居ない舞台に祈りを捧げる本田美奈子.さんの姿が紹介されていましたが、今までに発表されたアルバムのレコーディングの前にも、心の中で祈りを捧げていたのだろうかと思いました。

このアルバムを聴いたら、残されたスタッフがタイトルに「心を込めて...」と名づけた理由がよく分かります。

日本人のクラシック音楽の女性の歌い手は、主に鮫島由美子さん、幸田浩子さんを聴いていましたが、この番組で本田美奈子.さんを知ることが出来て、幸いでした。

しかし、知るのが、あまりにも遅すぎました。