【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:佐々木譲/著 出版社名:文芸春秋 発行年月:2009年07月 関連キーワード:ハイキヨ ニ コウ はいきよ に こう、 ブンゲイ シユンジユウ ブンゲイシユンジユウ 7384 ぶんげい しゆんじゆう ぶんげいしゆんじゆう 7384、 ブンゲイ シユンジユウ ブンゲイシユンジユウ 7384 ぶんげい しゆんじゆう ぶんげいしゆんじゆう 7384 13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。
ぱっとしなかった
★★☆☆☆
短編ひとつひとつの出来もあまり良いとは思えないし、主人公の休職中の刑事も光らないし、ぱっとしない小説だった。短編小説は、長編よりも難しい、といわれるらしいけれど、なるほど、これではねえ、と思わせられました。
さすが直木賞作家
★★★★☆
北海道の雰囲気というのか匂いというか空気というものが大変よく出ています。
目を閉じていると情景が浮かんでくるような。
私は笑う警官のファンなのですが、、この作品も面白かったです。
でも短編より長編の方がいいかな、という思いも残りました。
でもそれは直木賞作家にありがちな、ほかにもいい作品がいっぱいあるからだと思います。
素晴らしい
★★★★★
想像力をかき立ててくれる。そして犯人に結びつける演出が非常に凝っている。休職中の仙道刑事の役がいい!
余韻を楽しむ一冊。
★★★★☆
休職中の刑事が、事件を解決していくというストーリー。
まず設定が新しくて、興味をそそられました。
探偵のようにこっそり動くことはないけれども、
実際に捜査している刑事よりは情報を仕入れることは容易ではない。
そんなギリギリのところが、面白さだと思います。
6つの短編それぞれが全く違った設定だし、
北海道の風土に精通している作者ならではの視点で、
面白く読みました。
ただ、「犯人を捕まえる」ことが最終目的のお話ではないので、
一つの事件の顛末がはっきりしないことに、
私はストレスを感じてしまいました。
人間ドラマと思って読むか、謎解きと思って読むか、
読み手の好みの問題だと思います。
そういう点で、評価が分かれる作品ではないでしょうか。
連作短編小品集
★★★★☆
省略・描かなさがうまい。ある殺人事件で凡ミスを犯し、責任感と衝撃から休職を命じられた北海道警の刑事。仙道のひきずる過去の大事件、その他関わったいくつかの事件、同僚をはじめとする人間関係が、少しずつ引っ張り出されて描かれる。大きな背景があぶり出しのように浮かび上がる。
また、本作で関わるいくつかの事件にしても、あまりしつこくひらめきやオチを説明しない。その省略の仕方が絶妙だ。少しずつ過去を乗り越えていく過程にも明るさがあり、読後感をよくしている。
表題作「廃墟に乞う」は特に佳作。犯人の身勝手な理屈にふりまわされながら、心のどこかで犯人のやるせない孤独に心を通わせる微妙な心情が繊細に感じられる。だから「乞う」なんて言葉が使われたのだなあ。