【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:白石一文/著 出版社名:祥伝社 発行年月:2009年11月 関連キーワード:ホカ ナラヌ ヒト エ ほか ならぬ ひと え、 シヨウデンシヤ 3440 しようでんしや 3440、 シヨウデンシヤ 3440 しようでんしや 3440 愛の本質に挑む純粋な恋愛小説。愛するべき真の相手は、どこにいるのだろう?「恋愛の本質」を克明に描きさらなる高みへ昇華した文芸作品。第22回山本周五郎賞受賞第一作!
男性作家でしたか。
★★☆☆☆
作家に対しての予備知識なしに直木賞受賞作品との事で読んでみました。
絶対に女流作家の恋愛観だと思い調べたら、男性でした。意外と敗北感。
自分の恋愛経験の少なさ、薄さを痛感したところです。
結婚と恋愛は少し違うし、そこにあるのはパズルのような組み合わせじゃないと思いたい。
自分に似合う服装の傾向はあるだろうけどベストの装いはあり得ない。
うまく言えないけど、「ベストな相手」という発想には賛成できない。
そんな発想に支配された主人公が幸福になれないという展開だから自分と作者は同じ感性か。
でも、それ以外の可能性が見えないという点で、星は二つとします。
あっさり読んで、ほろっときた
★★★★☆
淡々とした分かりやすい文章とストーリー。日常をそのまま切り取った雰囲気で、読者は第三者の視点で物語を眺めることができる。
だからこそ、重いテーマでもさらりと読めてしまう。
他人には明らかなのに、自分だけは自分のことがよく分からない。傷付け合いながら、それぞれの道を前に進むだけ。その道はどうしようもない思いと、下らないことばかりでも、その道の途中で、「ほかならぬ人」と出会う奇跡があるかもしれない。
「唯一の人」でも「運命の人」でもない、あなたはこの世でただ一人の「ほかならぬ人」。
テーマは他の白石作品と似ているが、最後にあたたかい気持ちになれるのでおすすめ。
切ないのう・・・。
★★★★☆
自分の人生って、自分で選ぶものだとわかっていても、
ふと気がつくと、本心とは違う選択をしている時って
あるのではないだろうか。
「世間的にいって」「大事な人がそう言うから」
「行きがかり上、流れで」「本心が言いにくいから」・・・。
こと、恋愛に関しては、自分の現実を如実に表すから、
妥協や相対的価値で、決めかねない要素が多々ある。
「自分に尽くしてくれるから」
「愛するより、愛される方が幸せ」
「完璧な相手なんていないから」
なんて、そこのレビューワーの方、心当たりないですか?
そのような葛藤から、現実に至っている我々凡人たちが、
本心で体当たりする恋愛事象を体験できる小説が今作である。
失って気がつく価値なんて、ありきたりだし、性愛の
両立なんてのも、非現実的で蜃気楼のかなた・・・。
でも、こんな40過ぎたオヤジでも、「切ない」んだな。
まぁ、たまにこんな作品を読むからそう感じるんだろうし、
女子目線からすれば、男の勝手な思い込み以外の何でも
ないのだろうが、それでも読んでみて後悔はしなかった。
どんな悲しい体験でも、きれい事でも、人生のスパイスや肥料には
なるんだよ。
なんて、言ってるおいらは、疲弊しているのかねぇ。
ピュアな恋
★★★★☆
「だからさ、人間の人生は、死ぬ前最後の一日でもいいから、
そういうベストを見つけられたら成功なんだよ。」
現実には、そんな綺麗な言葉を発する機会もないけれど、
お話だからこそ、こんなピュアな世界があっていいと思いました。
主人公・宇津木明生のような素直で謙虚な人物に出会うことができ、
なんだか新鮮、読後は爽やか。
素直に読めば
★★★☆☆
私はミーハーなので直木賞や芥川賞をとった作品はたいてい読んでみます。近年は読んでがっかりすることが多いです。でもこの本は1回くらいは読んでもいいと思います。小説としての作りはいまいちで、登場人物も少ないし、誰と誰が結ばれるだろうとか、この二人はうまくいかないんだろうとかいう話の結末がすぐにわかってしまうようなすじなのですが、ところどころ胸につきささるようなうまいセリフがあります。さらっと素直に読んで、じわっと感動して、あとはもう2度と読まなくていいわとしまいこむのがおすすめ。