ウェブハンドリングの基礎理論と応用
価格: ¥5,400
ロール・トゥ・ロールの搬送、巻出、スリット/巻取等を含む「ウェブハンドリング」技術は、 プラスチックフィルム、金属箔、鋼板、炭素繊維複合材、繊維、不織布、合成紙、紙・板紙などの ウェブをベースに生み出されるコンバーティング製品の良否を最終決定する重要技術でありながら、 コーティング、ラミネーティング、プリンティング、乾燥・硬化などに比べ、その理論解明が大幅 に遅れていました。このため、ウェブハンドリング工程中で生じるシワ、スリップ、ロールの巻き 切れなどのウェブ欠陥に対するアプローチにおいても、発生メカニズムを深く理解・探究すること なく、勘と経験に頼らざるを得ないという現実があります。しかし、これでは、生産性を高めてよ りコストダウンを図らなければならない分野、あるいはハンドリング時に厳しい条件を課される高 付加価値な製品を取り扱う分野ではもはや手詰まりの状況をきたしています。事前にトラブル発生 条件を予測し、トラブルが発生しない加工機・ラインを作り込むことができれば、こうした悩みか らも解放され、日本のモノ作りも一層強固なものとなるでしょう。そのためには、ウェブハンドリ ングに関する基礎理論を徹底的に理解することが肝要です。 そこで、小社では、ウェブハンドリングの研究分野において第一人者である橋本 巨・東海大学 教授がまとめた「ウェブハンドリングの基礎理論と応用」を単行本として発刊することとなりまし た。「近年、ウェブハンドリング技術の学問的体系を構築しようとする試みが、日本、アメリカ、 フランス、ドイツ、韓国などを中心に 活発になされるようになってきており、目ざましい成果を挙げつつあります。本書はこのような流 れの中で、世界で初めての『ウェブハンドリング理論』に関する技術専門書として書かれたもので す。ウェブハンドリング技術に日々携っている技術者、研究者をはじめ、これからウェブハンドリ ングの専門職を目指す学部生・大学院生を対象として、ウェブハンドリング理論の基礎から応用ま でをカバーする内容となっています」(著者序文より)。