ずっと好きな本
★★★★★
この本に出会ったのは中学生の時。当時獣医に憧れていて、どうやら獣医さんの本らしいという事で手に取った一冊。
読み始めは・・・字が小さくてちょっと読みにくい?だったのですが。
読み進めるうちにどんどん引き込まれていました。第二次世界大戦の頃の体験・従軍する前の獣医の体験等々。一話は短いので、どこからでも楽しめるし、その中で絶対にお気に入りの作品がいくつか見つかるはずです。動物が好き・獣医になりたい・動物関係の仕事につきたいという方には是非一度読んでいただきたい本ですね!
この本はいまだに私の本棚にあります。もう二十年以上経つのに。
完訳版を熱望。
★★★★★
あなたの同居人が、あなたが読書中、たびたび涙で活字が追えなくなったり、突然不気味な笑い声をあげるのに慣れてない方でしたら、どうぞ、一人のときに読まれることをお勧めします。
それにしても、あまり有名でない(翻訳当時)短編の翻訳にあたっては、ありがちとは言え、原書のエピソードがいくつか省かれてしまっているのはとても残念です。初版発行から約25年、ぜひとも完訳版での発刊を。
最上級のいやし系物語です!
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ヘリオット先生が遭遇した数々の動物珍騒動。一編が短いので気楽にどのエピソードからでも読むことができます。笑ったり、ほろっとしたり、疲れたときに読むとほんと癒されます。内容も素晴らしいのですが、訳も素晴らしい!今まで読んだ翻訳ものの中でも群を抜いてます。自然な日本語で、ヘリオット先生が本当にしゃべってるみたい。ぐいぐい物語の世界に引き込まれます。日々の生活にぐったりしている方は、ぜひぜひ読んで見ることをお勧めします。
心暖まる本
★★★★☆
知的、肩肘張らず、心優しいDr.ヘリオットの人柄がにじみでてくるような寓話集。舞台は第二次世界大戦中と戦争が始まる前のダロビーでの過去を交えながら進みます。しかし、古びた内容ではなく、牧歌的な時の流れと人々の暖かさに心和まされます。Dr.ヘリオットが書くと困った人たちもどこか愛嬌のある憎めないキャラクターになるから不思議です。獣医だけに、かわいい動物達も登場し、話を盛り上げます。話ごとに笑ったり、しんみりしたり、読後にほのぼのとしたものが心に残る、飽きさせない一冊です。
翻訳がピカイチ
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この本は私のお奨めリストに常に載っています。初版が出た頃読んで感激し、つい最近久しぶりに読み返して幸せな一時を過ごしました。
現在と過去を行き来する形式も物語に奥行きを与えています。
池澤氏の訳は翻訳の文章とは思えない自然さで、最近の新しい翻訳者の文章と較べても、遜色ないどころかますます光っているという印象で、最高です。
ヘリオット先生の本はほとんど読みましたが、何か違うという印象を持ってしまいます。池澤氏の訳文によって初めて原著の味わいが伝わったと言えるでしょう。
他の作品もぜひ池澤氏に訳して欲しかったですね。
単行本に較べていくつかエピソードが割愛されているのが残念です。