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百頭女 (河出文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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正直に言えば ★☆☆☆☆
いろいろ褒めてあるので買って見たところ意味が判らない。どういうことかと言うと、絵と文章のつながりが判らない(実は出鱈目で意味など初めから無いのでは、、、)とにかく正常な精神状態では理解出来ない。「はまった!」それが現物を見た正直な感想である。
おそろしい絵 ★★★★★
眠る前に、静かな部屋で、暗闇の中で細い電灯を照らして、見たいのはこんな本だ。

とびきり素敵な悪夢が見られそうな、奇異な絵たち。その絵に合ってしているのか否かさっぱり分からないコラージュされた言葉たち。
怖いような気もする。とても滑稽な気もする。つまらない気もする。気持ち悪い気もする。

でも、見れば見るほど引き込まれる。
人間の頭は、これほど奇妙奇天烈なことを考えられるんだ、と嬉しくなる。
やはり、面白い。

一気に読める類の本ではない。また、順番どおり前から読む本でもない。
思い出したときにでも、数ページを、気の向くままにめくるだけでよい。
それだけで、日常の雑多な生活とは完全に断絶された世界が垣間見れる。
文庫で出てるとは・・・・!!!! ★★★★★
澁澤龍彦の「幻想の画廊から」で知って以来、見てみたいと思っていましたが、お手頃価格の文庫で出版されるのは嬉しい限りです。
縮小されても何ら魅力は損なわれていません。
マグリッドが”絵画とタイトルの関係は詩的であること”と言ったように、エルンストのこの作品もまとまった作品というよりは1枚のコラージュに1つの詩があって、独立した作品として完成されているように思えます。
想像力の結晶 ★★★★★
コラージュの面白さを極めた作品。恣意的なところなど何もなく、細部にまでぎっちり美しい悪夢が詰まっている。もちろん、通常の意味で小説ではなく、むしろ画集と呼ぶべき本なのだが、不思議と小説的な感触もある。観る度に発見があり、自分の想像力の限界を押し広げられるような感覚を得ることができる。様々なスタイルを持つエルンストだが、これはひとつの代表作と言えるだろう。
最上のコラージュ ★★★★★
見る小説といわれる本書は文字も含めた様々なイメージのコラージュです。一ページの中で様々なイメージが反発、共鳴し合い、隣のページ、章の中で、そしてこの一冊の中でなんとも言えぬメロディを奏でる。コラージュにたいする一番の理解者であるからこそ生み出せるこの一つ一つの存在感は見る人を無条件に恍惚にさせる。没頭するのではなく、眺める。何度も、何度も眺める。それがたまらない。