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純情ババァになりました。 (講談社文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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プティ・べべ(ブリジット・バルドー)どころか、グラン・マリコです ★★★★★
 素敵な女性だなぁ、と昔から思ってましたが、やっぱり素敵。ちゃんと生きてる。
僅か3頁で解る彼女の人品。友人がもたらした彼氏浮気の“誤報”を、「私の早トチリ」とキッパリ。
それが理由で別れたのに、絶対に友人や、事情を説明しなかった恋人を責めたりしない。よっいい女!
 彼女をあまり知らない若い人にも読んでほしいので、興味のある人は以下チェックしてみて下さい。
共通点が多かったら、「こういう大人っているんだ!」という自分の支えになると思いますよ。

□人にもモノにも執着心が薄い。時間がもったいないから。
□自分は替えがきくと思う。そんなに特別な存在じゃない。
□幼い頃から読書好き。芸術でも文化でも古典を疎かにしない。
□オトコより女友達を取る。当然男友達も大事にする。
□人間は平等だし、動物も植物も同じだと思ってる。
□良質なものにはお金を惜しまない。でもモノで自分の価値が上がるとは思ってない。
□海外に行くと楽。日本ってなんか息苦しい。日本の自然や文化は大好きなんだけど。
□知らない事を人に尋ねる事が恥だとは思わない。
□褒められるより叱られる時の方が、自分が認められている気がしてありがたい。
□若い頃の自分に青さは感じても、根本的には今と変わっていない。いいと思う。
□波乱万丈とか言われても、自分では普通だと思ってる。みんないろいろある。
□肩書に頭は下げない。尊敬する人には自然に頭が下がる。
□地道な裏方仕事を素晴らしいと思うし、感謝してる。
□変だと思ったら変と言う。その際は縦社会の序列なんて関係なくキレる。
□誰からでもどんな事からでも、何か学べると思ってる。
□男性の魅力は武骨に尽きる。禁欲的と言うか自律的な人に魅かれる。
□妊娠した時、相手に責任なんて問わず、堕胎も思いつかなかった。
□官能って、湿度のあるベタベタしたものじゃなく、清冽で静謐なものだと思う。
□地位とか知識とかをひけらかす人も阿る人も好きじゃない。
□有名って、そんなにいい事じゃないと思ってる。
□世間の価値観とズレてても、あんまり気にしない。
□変わり続けたい。守りに入ることには抵抗がある。
□自分にとって恥ずかしい事はしない。これだけは譲れない。

 こんなところでしょうか。反骨精神と言うより、すごく当たり前の事ばかりだと思います。
でもこういう生き方を実践すると、世間との(特に日本での)摩擦は必然で、傷付いたりもします。
だからって自分を曲げようなんて思わない。「傷付く事のススメ」なんです。この本は。
類は友を呼ぶ、のとおり、岩崎峰子やらケンゾーやら面白い人脈がどんどん出てきます。
サガンよりべべよりハンサムな女性。日本人にこんな人がいる事が、嬉しくなっちゃいます。
好きと嫌い ★★★★★
とかく、大人になると、特に30を超えると分別が良くなりすぎる。
わがままと奔放ということは美しいことではなく、
傍若無人で美しくない立ち居振る舞いだということになる。

まあ、もちろん、見た目のかわいさも減少はしていくのだけれども
この加賀まりこさんの場合は、いくつになってもかわいい。

そのかわいさは、着る服や見た目の若々しさとは違い、
内面からあふれるおちゃめさがにじみ出ているようなかわいさ。

チャーミング、という表現がぴったり!

なぜか?
その秘密がこの本の中に言葉としてちりばめられているのですが、
絞っていうならば、美意識を強くもっているから。
そのいさぎよさと明確さが、あらゆる言葉として振る舞いとして、
人への視線として現れているからなのだと感じました。

感性によって、この本の感じ方は大きく違ってくると思いますが、
チャーミングな美意識をぜひ、私は大切にしていきたいと思いました。

ので、評価は5ツ星、です。
 人間としての純情さ ★★★★☆
 
 純情 ということを、少し考えてみた。
 わたしもある時、そう思い、人々も自らそう思う時期もあるかもしれない。
 結構誰しも元から持っているものかもしれない、
性差、年齢関係無く、だから歳取って若い人達に
触れてみると、改めて自分の純情さに気付くとか??
 或いは、自分も通って来た筈の、若い人達のパワーとエネルギーに、
改めてそう思うとか??
 ま、そんなことは別にどうでもだけれど、純情なんて
良い響きでもあるような。
 
 いろいろな方々のこうした自伝を読んでみると、
ほんと人それぞれ、十人十色だと、まざまざと見るような
思いである。
 本書は案外とびっしり長めなのか、結構読んだような。
 わたしの遥かなる記憶にあることも、そうだったなあなどと、
同時にまたそれらが詳しく記されてあるのも、なるほどであった。
 大変恵まれた著者である、当時、そういえば母から聞いたことがあるような、
映画会社の社長令嬢だとか何とか。
 そこら辺から、記憶を辿りつつ読み進んだ。
 途中、疲れがちながら、読了、しかし、まだまだ若い!から、
この方の後の半生の自伝もまだありそうでもあり。
 豪華な経歴の持ち主であり。
 
 人間性に於いても、好感の持てる著者でもあり、
芸能界の女性はほぼ全て?特に年配の方々は、というか江戸っ子は?
とてもはっきりくっきり、元気一杯で、そういうところは
わたしの好みでもあり、別に特にファンでなくても、好感は誰しも
抱くだろう。
 
 著者は、読書家でもあるらしく、哲学者の名や一文なども出て来たり、
嬉しいところもあり。
 芸能人の著作の中では、でなくてもまあ読めた方である。
 
純情ジジイになりたい ★★★★☆
私も純情ジジイになりたいと思いました。女優、加賀まりこさんが子供時代、親や周りの人々に影響を受けてきた様子や、仕事、プライベート問わず出会った人達とのやり取りが、ユーモア交えて鮮明に書かれています。私はこう!と自分をもって行動、発言してきた様が読んでいてとても快感です。そして、(私は20台後半ですが)子供の頃によく親に言われていたな、とちょっと心がチクリとするような一言が随所にちりばめられています。自分に正直に生きる事、厳しく生きる事、そして、自分を信じて生きていく事の大変さと大切さが伝わってきました。