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棄霊島〈下〉 (文春文庫)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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時代の闇と真実は一部の人にしか明かされないのか ★★★★☆
上巻で拉致問題や宗教などの説明が長かった分、下巻はサクサクと読めました。しかし、「これでいいのか?」と思わずにはいられない切なさと無念さが残った。当初、あんなに後口さんの無念を晴らす!と意気込んでいたのに、これで本当にいいの?と嘆かずにはいられなかった。感じ方は人それぞれだと思うけど、こういうラストは好きになれない。これでは刑事としての執念で追い、殺された後口が浮ばれないよー。
こういうストーリーが完璧な形で終わるのは厳しいと思うけど、人間関係の難しさや人の生き方の差を痛感した。
しかし、実際の近代歴史の闇の部分をストーリーに入れているのは、あまり歴史に関心を持たない自分には勉強になった一面もある。全てが正しいとは思わないが、本を読む事で知る事があるのは勉強になる。専門書は読まない(読めない)から。
ラストになってやっとタイトルの棄霊という言葉が出てきて、それが余計に無念さを感じさせた。
次に読むのは、もう少し明るい作品がいいなぁ、としみじみ思ってしまいました。
期待していたが ★★★☆☆
 出生がらみの筋立てはアガサクリスティーを思い起こさせます。しかし、こうして日本語で書かれた作品を読んでみると、盛り上がりに欠けるということでしょうか。光彦が「ああでもない、こうでもない」という独り言が多く、それが単調さの理由のひとつです。いつまでも60才くらいの婦人が武道に優れた元刑事をナイフで殺害したと想定し続けているところは、どんなものかと思います。
 
不可解な解決 ★★★☆☆
上巻冒頭の浅見光彦と老刑事との交流は、気持ちが通じ合い、年齢を超えた友情が芽生えて感動的でした。
二人の五島列島の教会巡りは、旅情ミステリーらしく楽しめました。
しかし、敵役の「巨悪」の政治・経済上の悪が追求されずに、
別種の事件が追求されるだけなので、スケールが小さくなってしまったのが残念です。
例によって、解決編には賛否があると思います。
ひねりすぎて誤った方向に行ってしまったように思われました。
初めての内田作品 ★★★★★
初めて内田作品を読んだ作品です
記念すべき百番目のミステリー
前身の贄門島は棄霊島の序章とも言えます

贄門島は北朝鮮(というか朝鮮)絡みの話で棄霊島は北朝鮮の拉致と一人の生存証明がキーワード

贄門島より棄霊島は遥かに重いです

たった一人の人間の生存証明が思わぬ波紋を呼ぶこの話は単に北朝鮮と密貿易や密入国を行っていた前作贄門島より数倍考えさせられます

日本が60年経っても尾を引くキーワードをフィクションながら颯爽と書き上げたこの作品はお気に入りになりました
百一番目のミステリーが楽しみですね
読後がちょっと重いです。 ★★★★☆
 読み進めていく内に、薄々は感じていましたが、今回のテーマが重いだけに、爽快感あふれる終わり方じゃないなとは、思っていましたが、最後の決着のつけ方は、すっきりしないというか、「ズーン」っと重い気持のまま、読み終える結果になったので、☆4つにしました。
 しかしながら、事件や人物が「あー、こんな風に繋がっていくんだ」という驚きとおもしろさは、全然損なわれてはいず、さすが、内田先生!「うまいなー、すごいなー」と思える作品です。
 個人的には、浅見光彦100番目の事件なので、もっとお祭りチックで、明るめ(そもそも光彦の絡む殺人事件に明るいはないんですが・・・)の軽いタッチの作品が良かったなと思いました。
 でも、今回、光彦坊ちゃんのハンサムでかっこいい姿が随所で書かれていたので、そこは☆5つです。