ほとんど海外に行ったことがない私が、１５年ぶりに海外旅行に行くことになり、
良い英会話の本はないかと探しているときに、本屋でこの本を見つけました。

学習法としては、スラッシュリーディングや高速での聞き取りなど、昔からある、
それほどめずらしいものではないと感じましたが、それらをうまく組み合わせて、
効果的なリスニング教材として完成させたことについては、もっと評価されても
良いのでは？と思いました。
特に英文法が苦手な人や、つい後ろから日本語に訳してしまう、または最初の一言が
出てこない、といった人には、とても入りやすいメソッドだと感じました。

トピックスの内容は、本書はほとんどが旅行を中心とした実践的な内容になっており、
私は旅行というものを意識した英語に馴染んでいなかったため、そういった意味では
非常に役に立ちました。

事前の２週間で本書を２回繰り返し予習して旅行に行きましたが、この本のおかげで
話すコツが解っていたせいか、とても余裕をもって意思の疎通が図れました。
グループの中で私だけが、果敢に（笑？）ネイティブに英語で話しかけ、皆からも
英会話担当として任されたくらいです。

これから海外旅行に行くという方には、速習で身につける旅行向け英会話本としては、
とても良く出来ていると思いました。

私は英会話が初心者でしたが、夢は英語の話せる国際的なビジネスマンになる事でした。半年前にこの本に出会ってから、通勤途中などの空いた時間を使って、付属のCD2枚分をipodに入れて聴く事を中心に、たまに電車で座れるたり、空き時間があると本の解説を読むといった隙間時間を使った学習をしてきました。たったそれだけで、先日のカナダ出張では、レストランでのクライアントとの食事会は、上司から任されるほどに、英語がしっかりと話せました。聴き取りもうまくいきました。半年前の自分からは信じられない進歩です。これからも「笠原メソッド」で英語を頑張ろうと心に決めています。

英会話を始めてみたいけれど、学校に通うのはちょっとね…と逡巡している初心者の方には良い本ではないでしょうか。
本を熟読しなくとも、CDを聞くだけで内容はわかりますし、短い時間でも学習できる手軽さが魅力だと思います（時間もお金もかかりません）。
最終的にはボキャブラリーや文法を知らなければ英語をマスターできないと思いますが、はじめの一歩を踏み出すには最適かも？
英会話を学ぶきっかけにはいいかもしれません。

留学前に英語力を上げようと色んな学習本を読みあさりましたが、今から振り返って最も役に立たなかった本です。
レビューにもありましたが、英語を短く切ってわざわざ日本語訳にいく方法が英語の上達につながるとはとても思えません。

もちろん英語を前から読んでいく、というのは基本だと思いますが、これは別に少し英語を勉強した人なら何処でも習うことです。
英語のまま理解していくよう慣れていくのが初心者の人（僕もそうでしたが）には必須でしょうし、まずこのような「聞くだけで英語耳になる」ような派手な宣伝の本を読むのではなく、基礎となる英単語、フレーズを地道に覚える方が先でしょう。

中にはこのメソッドにすごく相性が良くて飛躍的に伸びる人がいるかもしれない、とは思いますが、これもどなたかのレビューにありましたが、妙に五つ星レビューが多いのも不思議です。
「数週間でラップがすらすらと聞き取れた」「１年で英語がペラペラに」・・無理でしょう！

平積みになっていたこの「笠原式」を、衝動買いしてしまった。
解説も丁寧で、説得力ある。

なぜいままで、英会話を敬遠していたか、気づかされた。
運び方も丁寧、親切。

練習問題も随所に入れ、細かい単語や言い回しを、フォローしてくれる。

ただし、ＣＤを含め、随所に、笠原式がいかにいいかという宣伝が入っていて、繰り返し聞いていると、鼻についてくるかも。

素直に、新式に従える人向き。
あと、２倍高速？で、繰り返すことが、そう役に立つのか、まだ納得できない。