前著、うつな人ほど強くなれるの方がお勧めです。
★★★☆☆
うつな人ほど強くなれるを読んで、こちらの「優しく」が加わった似た
タイトルですが、読みたくなり購入しました。
さらっと目を通してみたのですが、以前読んだうつな人ほど…の方が
参考になりました。とても勇気をもらえましたし、これを乗り越えれば
ものすごく精神的に成長できる。という確信が持てて、うつを乗り越え
ようと前向きになれました。また、いろいろな過去の偉人がうつになっていた
というのも参考になりました。
この本には前回のようなうつから得る力、乗り越えるとこんな力がつく…
という詳細がなく、心の震度階チェックみたいなのもあるのですが、うつの症状は人それぞれ
ですし、ちょっと疑問でした。
ブログ療法というものもありましたが、生身の人間と向き合わずしてうつが
よくなるとは思いません。そのきっかけになるかもしれませんが…
それならばきちんと心療内科の先生や、カウンセラーに相談し、具体的に話を
聞いてもらい、アドバイスを頂くほうがいいともいます。
どうなのかな?
★★★☆☆
うつ病にかかってから10年たちます。
治ったかと思えばまた再発というのを10年間繰り返していたので、このままではいかんと思い、なんとかして自分で治そうとこの本を読んでみました。
著者は「ブログ療法」なるものを進めていて、ブログの双方向性に着目しているそうです。
同じうつ病の人とコメントなどを通じて助け合いながら、治そうという新しい認知療法(?)だ。
実際、僕は2009年の10月1日にブログを作成し自分のうつ病の発症から現在までの症状をブログに載せたのだが、この「ブログ療法」には落とし穴があることが分かった。(しかも本書はそのことには一切触れていない)
(ブログは止めました)
自分のことを理解してもらいたい・誰か助けて!という気持ちが強いと、自分のプライベートの話題まで出さなければいけない。
何時何分に○○の薬を飲んだ、何処何処へ行った、○○をした・・・などプライバシーが無くなっていく感覚に襲われるからだ。他人に自分という存在をアピールするために自分のプライバシーを犠牲にする。
ブログは大多数の人から注目される。それこそ世界中から。芸能人であれば記事を書くだけで驚くほどのコメント・閲覧者がいる。
だが個人で作るブログはよほど話題になるものでなければ、1日に閲覧者ゼロという日も珍しくない。
今日はコメントあるかな?閲覧してくれた人はいるかな?と心配になります。(実際経験しました)
多くの人に自分のブログを見てもらうには、毎日のように更新(必ずではないが)、興味を持ってもらうような内容、などなどうつの最中には苦しい限り。だんだん書くネタも尽きてきます。
自分を知ってほしいと始めたブログがかえってうつ病を悪化させてしまう。自分の存在をアピールしているのに誰からもコメント・閲覧が無いだけで「自分は誰からも必要とされていないんだ・・・」とさらに自分を責める。
こういった危険性もある「ブログ療法」だが、もし始めたい場合はプラスの面だけじゃなくこういったマイナス面にも注意してほしい。
本書の内容はなかなか良いものなので、☆3つで。
うつ病と診断されてから初めて読破できた本です
★★★★★
うつ病と診断され休職をし療養している者です。
本のタイトルに惹かれ購入しました。
私だけかもしれませんが、うつ病のときはなかなか本を読むのは難しいと思います。
そんななか、本書は「とてもわかりやすい・読みやすい・こころに響く」
繰り返し下記のことを優しく語りかけてくれます。
・人の心をうつに引き込む4点セット
・心を癒す4点セット
・人の良し悪しを一目で見抜く眼力を得たんだよ…と。
私はとくに「結果」ではなく「プロセス」が大事という章に救われ、
自分がベストを尽くしたことを認め、自分をやっと抱きしめることができ、
「こだわり(私の場合は仕事)の克服」という言葉が印象に残り、何かすっとしました。
それだけで私にとっては読む価値あったと思っています!
ぜひ企業の人事や幹部にも読んで欲しい
★★★★★
うつ経験者として、この本を読めてよかったです。
うつになった事を悪いことではなく、むしろ誇りに思えました。
この本の内容は「うつになりやすい人とは」から始まり、
「どう対応していくか」を優しい文章で語ってくれます。
ポイントは「うつになりやすい人」を受け入れ肯定してくれるところです。
また、うつになりやすい人の傾向を丁寧に説明しているので
うつ病を理解しやすい内容になっています。
企業の人事や幹部に読んで欲しい理由は、この本を読めば分かると思います。
うつ病についての本やサイトはたくさんありますが、手軽に理解するのに最も適した一冊です。企業幹部や人事担当者は必読ではないでしょうか。
結果として
★★★★★
鬱再発を二度繰り返し、職を失いました。様々なことを試みました。
現在、通院しつつ社会復帰を果たしましたが、大きな転機は本書が
きっかけになりました。
私は医師でもカウンセラーでもありません。ただの一般人です。
ですから専門的なことはよくわかりませんが、この本に元気付けられ
社会復帰へのきっかけをつかみました。
もちろん、この本が全てではありません。
ですが、きっかけになったことは紛れもない事実です。