刻々と侵入する帰化植物をなるべく網羅的に収録しようとした意欲的な図鑑。現在、ほとんどの写真図鑑は植物写真家や学芸員が手持ちの写真を使ってでっち上げているが、研究者がまとめようとしただけに２０世紀最後の日本にあった帰化植物が網羅的に収録されている。
専門的に分類したいならば、今のところ、これがベストだろう。ただし、好事家のお楽しみにはあまり薦められない。
個人的には、この本を校正中に著者が病に倒れたという因縁じみたものを感じる本でもある。

掲載された帰化植物の種数では他に出版されている図鑑よりもはるかに多いのは立派ですが，混乱を招くような記述や写真が少々目立つ気がします．ただでさえ同定の難しい帰化植物ですから，利用者が困惑しないように改訂して欲しいものです．

収録品種数は随一の帰化植物図鑑。1種に付き写真1枚が基本であり、書籍の前半部分は写真のみ、後半は解説のみと完全に分離しており、今時の写真図鑑としては物足りなさや使いにくさが感じられます。また、豪華な製本なのは分かりますが、価格も高すぎる気がします。しかし、解説はピカイチだと思います。

帰化植物図鑑は以前にも少なからず出版されてきましたが、帰化植物は一年に３０種以上は入ってきているといわれています。そのため、すぐ不十分になってしまいます。（もし調べている方なら、載ってない植物があったらむずがゆい思いをするでしょう）しかし、この「日本の帰化植物」は現在の帰化植物を大半載せている決定版です。植物が好きな方、帰化植物が気になる方なら、取って置きの一冊といえます。

帰化植物図鑑は以前にも少なからず出版されてきましたが、帰化植物は一年に３０種以上は入ってきているといわれています。そのため、すぐ不十分になってしまいます。（もし調べている方なら、載ってない植物があったらむずがゆい思いをするでしょう）しかし、この「日本の帰化植物」は現在の帰化植物を大半載せている決定版です。植物が好きな方、帰化植物が気になる方なら、取って置きの一冊といえます。