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金賢姫の闇

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 毎日新聞社
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2004年1月の読者 ★★★☆☆
 年末にこの本を読み、「こういう考えもあるのか」とそれなりに納得していました。金賢姫は北朝鮮の人間ではないということを、筆者はいろいろな論証を挙げて書いています。

 ところが、雑誌の最新号に、金賢姫そっくりの「花童」少女の写真が掲載されていました。記事によると、その写真に対する鑑定結果(金賢姫とその少女は同一人物、つまり金賢姫が北朝鮮にいたことが証明される)をうけて、「金賢姫の闇」の筆者は、「これで金賢姫が北朝鮮の人間であることがわかりました」と発言しています。

 そうすると、この本は既に現在の筆者の意見と180度違うことを言っているわけで、このまま発売を続けるのは筆者の良心としてはどうなのでしょうか。「金賢姫の闇」をそれなりに感銘して読んだ後だけに、筆者があっさりと、意見を覆している雑誌の記事にはがっかりしてしまいました。

赦しあうことが闇を光に ★★★☆☆
金賢姫の本は一通り読んだ私ですが、この本は長いこと入手をためらいました。今回購入してからも半年以上たってやっと今読み終えたところです。正直読破するのが大変辛い本でした。著者のハイ淵弘氏は金賢姫をしたたかな女性と非常に厳しく書いておられますが、氏が書かれた遺族会とのやり取りが本当だったら、その通りでしょう。金賢姫の結婚にも非難しておられます。私は金賢姫を北朝鮮の被害者だという視点で見ておりますので、この本には賛成しかねません。けれども大韓航空の被害者の方々、パスポートに偽名を使われた日本人の方々、スパイとして亡くなった方々・・・この方々全ての怒りと悲しみが吐き出されたような一冊でした。

救われた一文は、金賢姫が教会で証しをした時の牧師さんが「教会は善人が来るところではありません。罪人の来るところです。」と言われたこと。そして金賢姫の証しを聞いたある遺族の方が「良い人に巡り合えたら結婚しなさい。金賢姫にあったらそういうつもりです」と語っていたという一文です。確かに復讐に復讐を繰り返したら、いつまでたってもこの世の中は平和が来ないでしょう。「闇」とタイトルがつけられたこの本ですけれど、互いの罪の悔い改めと、赦しあいで、闇は光に変わるのではないでしょうか。奇麗事かもしれませんが、敢えて書かせていただきました。

「金賢姫」の正体を暴く! ★★★★★
1987年に起きた大韓航空機失踪事件は、何の証拠もないまま「北朝鮮の犯行」とされ、日本のマスコミもそれに追随した。日本人の中にある伝統的な朝鮮差別意識とあいまって、この事件は「テロ国家北朝鮮」の虚像を作り上げることに貢献した。しかし、この事件の真実は、全く別のところにあったのだ。
論証には説得力があり、先入見を吹き飛ばす一冊である。