圧倒的な表現力 歌唱力 ミュージカルの魅力を満載
★★★★★
新妻聖子さんの歌の巧さを堪能できる1枚だと思います。全曲、彼女のホーム・グラウンドとでもいうべきミュージカル・ナンバーを揃えており、珠玉の作品群と言えるでしょう。
帰国子女ですし、英語が堪能なことは収録されているナンバーを日本語同様、見事に歌い回していることから頷けます。
「Over The Rainbow(「オズの魔法使い」より)」の素敵な英語を聴くにつれ、世界へ通用する歌手として大いなる可能性が感じられるアルバムだと感じました。
「ミス・サイゴン 命をあげよう」の切々とした歌唱から深い悲しみを昇華したような主人公の姿が浮かび上がってきます。ダイナミックレンジを必要とする歌い方です。実に声に感情がこもっていますから、スピーカーからその舞台姿がすくっと浮かび立つように感じました。
「エリザベート 私だけに」は実に感動的でした。これだけ見事に歌われるとこれからこのナンバーを歌う別の歌手は大変つらいでしょうね。声量と表現力、どちらも彼女の大きな特質です。
過去に多くの歌手が取り上げてきた「レ・ミゼラブル ON MY OWN」も、日本語の歌詞の一言一言が分かりやすく明瞭に伝わってきます。弱音でもよく響く声質ですから、このような囁くパートからスタートする曲の歌唱にはうってつけでしょう。ラストの♪愛してる 愛してる♪の箇所はゾクッとします。
「キャッツ MEMORY」は年老いたグリザベラという役柄を考えますと若くて可愛い声質なのが気になりますが、それゆえどの歌手よりも透明な高音を披露しています。幅広い音域を必要としますし、背負う悲しみをいかに歌いきるかという力量が試されるナンバーでもあります。
魅力いっぱい
★★★★☆
彼女に関する予備知識はまったくなく、偶然 "ON MY OWN" を試聴してすごく良かったので思わず買ってしまいましたが、本当に買ってよかったです。ミス・サイゴンやレ・ミゼは実際に演じているだけあってやはりすばらしいです。エリザベートの「私だけに」も、ぜひ舞台でエリザベートを演じてほしいくらいでした。(でもエリザは元宝塚の人に独占されてるから演じるのは難しいのかしら・・・実力では十分演じられると思うのですが)私はこのCDの曲を聴いて「生で聴きたい」と思って実際に劇場に足を運びました! それくらい良かったです。もちろん舞台も良かったです。
一方英語で歌っている曲は発音の仕上がりに少しムラがあるようにも思います。"SEASONS OF LOVE" は抵抗なく聴けるし歌い方もすばらしいんですが、"MEMORY" はちょっと発音に難ありかもしれません。ちょっと聴きにくい曲もあります。でも多くの日本人歌手の方たちの英語に比べれば、彼女の発音はかなり良い方だと思います。
”素晴らし過ぎる”
★★★★★
私がこのアルバムを購入するきっかけになったのは、つい最近の事ですが、NHKの歌謡コンサートに出演されていた彼女を見た事です。それまで新妻聖子さんを全く知らなかった私は、彼女の歌声を聞いて全身鳥肌が立つくらい興奮してしまいました。このアルバムもまた全編鳥肌ものでした。彼女の広い音域に加え、全域にわたって伸びやかで美しく透明感のある声そしてそれを補うたっぷりとした声量、それにはっきりとした発声と繊細で豊かな表現力、心の底までビンビンと伝わってきます。ダイナミックレンジもかなり広く感じ、彼女の良さを十分に引き出した作品だと思います。
やっぱり日本語がいい
★★★☆☆
新妻さんは 上手いほうですが やっぱり新妻マキシみたいに日本語の歌が聴きたい。
日本人の英語は聴いてて飽きるかも
新妻fanすみません
こんなに凄いなんて
★★★★★
ミュージカルでは迫力のある歌声を披露することが多い新妻さん。
でもこのCDは様々な面から攻めていて、ストレートあり、変化球あり、英語の歌も当然かもしれないけど、無理に英語を歌ってるかんじが全くしなくて、ストレスを全く感じない、いやむしろ、1曲ごとに新たな気持ちで耳が立ってしまうような興奮感があります。
特にびっくりしたのが、RENTの「SEASONS OF LOVE」。
英語ですけど、ただの真似ではなくて彼女のものにして歌ってることがが実感できると思います。
こんなに実力ある人が、レ・ミゼラブルの「エポニーヌ」をオーディションで射止めたことから始まっていることに驚きを感じます。
埋もれないで世に出てくれて、歌声を私たちが聞けることに喜びを感じます。