やわらかく、あたたかな音と香りに満ちたドビュッシー
★★★★★
ドビュッシーのピアノの透きとおったやわらかさ、ほのかなあたたかさが、心地よく伝わってくる二枚組のCD。同じピアニストによる『月の光〜ドビュッシー:ピアノ名曲集』がとても素晴らしかったので、曲の重複を差し引いても購入する価値ありと考えました。
結果は、当たり! 前述の抜粋盤(二枚組CD)に比べて、曲の解説がずっと丁寧で充実していたこともありますが、同じ音源の演奏のはずなのに、こちらのオリジナル二枚組盤のほうが、アースのピアノの音がクリアーでやわらかみがあると感じました。どうしてこういうことが起こるのか、私の気のせいなのか、CDの質のせいなのか、原因は分からないのですが。
CD1(収録時間 73:16)では、『夢』と、『ベルガマスク組曲』の四曲「前奏曲」「メヌエット」「月の光」「パスピエ」が、本当に素敵な演奏で魅了されました。
CD2(収録時間 69:33)では、『喜びの島』がよかった。ゆったりとしたテンポで広がっていく音楽のファンタジア。わくわくしました。
手頃な値段でドビュッシーのピアノ曲を聴いてみたい方には、同じアースの『月の光〜ドビュッシー:ピアノ名曲集』がおすすめ。幅広く、色んなドビュッシーのピアノ曲を味わってみたい方には、こちらの第1集、ならびに、第2集の『ドビュッシー:ピアノ作品選集』がおすすめです。
録音は、1970年12月〜1971年4月。パリ、リバン聖母教会にて。
クラシックに一味。
★★★★★
私が「クラシックピアノを聴きたい!」と思って初めて選んだのがドビュッシーのこのCD。(ピアノ作品が全て収録されているし、もちろん第2集も合わせて買いました。)なぜドビュッシーだったかと言うと、映画監督の岩井俊二さんがドビュッシーを好きらしく、彼の映画音楽にも影響していると思ったため。(私は彼の映画音楽が好きです。)
ドビュッシーの音楽は、クラシックに一味加えたという感じで、より個性的で独特な印象を受けます。軽快で優しい曲が多く聴きやすいと思います。クラシックはちょっと苦手という人にもお勧めだと思います。
素晴らしきドビュッシーの世界
★★★★☆
私が初めてドビュッシーの作品を聞いたのはオケでの演奏であった。オケならではの壮大に、豊かに広がるドビュッシーの世界も素晴らしいが、それとはまたひと味違う、ピアノならではの繊細で透明なドビュッシーの世界に心洗われる思いである。(思わずため息・・)モニク女性ならではの柔らかなそれでいて芯のあるタッチ、目を閉じて聞き入れば無限に広がって行くようだ。星4つの理由は、これから演奏家の聞き比べをしようと思っているからで、今後マイランクがどうなっていくか楽しみである。
いいねえ
★★★★★
いろんなとこで見かけるなぁ。モニク・アース
この人のゆっくりめな曲がかなり好き。逆にちょっと激しい曲は割と微妙。
まったくもって個人的なこのみですけどね
入ってる曲をみるとドビュッシーを聴きはじめるのにはじめはこれからいこうととはすすめられないかも。月の光とか亜麻色の髪の乙女とか一発でぐっとくる曲がないからなぁ。何度も聴いていい感じになる曲ばかり。アラベスクとか夢は違うだろうけど