諸葛孔明 中巻 (中公文庫)
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三顧の礼にこたえ、孔明は劉備の幕僚となった。烏丸を討ち、袁家の息の根をとめた曹操は、荊州をめざして全軍を南下させる。劉備は夏口へと敗走、孔明は呉の孫権のもとに軍使として赴き、主戦論を説いて同盟を成立させる。劉備・孫権連合軍は赤壁の戦いに勝利し、曹操はひとまず北に去った。少年期、曹操による徐州大虐殺のあとを目の当たりにした孔明は、曹操による悪しき統一を防ぎ、万民を戦火から救うべく「天下三分の計」をたてる。人材を養成することに意を用い、さらに荊州、益州を手に入れるために、力を蓄えることに努めた。