バンコランとパタリロの不思議な関係
★★★★★
この35巻、いつもどうりにミステリーありギャグありで楽しめた。
だがここで注目すべきは今回の解説。大学助教授のパタリロについての分析である。まず氏はパタリロが「孤独な王様だ」いっている。そんな馬鹿な・・と思ったが氏の説に当てはめてみるとバンコランとの不思議なつながりが見える。食費削減のためバンコランの家に入り浸るパタリロだが子供を得て家庭的な面が生まれたバンコラン。彼とマライヒとフィガロの温かい家庭がうらやましくってやってきているのかもしれない。過去、作品にされたバンコランの過去はパタリロに比べると過酷な少年時代だった。早くに父が亡くなり母に裏切られ叔父と敵対し命を狙われる。信じられるだろうか彼もパタリロぐらいの少年期はケラケラと笑いが耐えない子供だった。そんな事もふまえて読んで見ると新しい視点でパタリロがみれました。
ミステリー小説ばりの作品が満載の35巻です。
★★★★☆
35巻のテーマはずばり謎解き、アガサ クリスティばりの作品が多いのが特徴ですね。収録をされている作品は(ABC殺人事件)(不完全犯罪)(海がめのスープ)(いい性格)など10作品、ホラー作品、ギャグ作品を得意とする魔夜峰央先生ですが、実はこうしたミステリー小説ばりの作品も得意なんですよね。
減った
★★★★☆
巻が増えていく度に思うのだが、筆のタッチが変わったような気がするのと下品なギャグネタが無くなってきている。30巻くらいまでは下ネタややおいネタもたくさんあって笑わせてくれたけど、巻が増えていくとだんだんと受け身に入ってしまっているのか少しずつ笑いが減ってきている。筆のタッチが変わっていくのはどの漫画家も同じだけれど、下品なギャグはぜひとも維持して欲しいものです。