まえがきの
「パンは主食（フランスでは）なので安なければならない。」
　（だから素早く作業をして数をこなす）
「いいパンは何日も持つ。」
　（そういう作りをしてる。本当に翌日でも翌翌日でも美味しい）
「パンが古くなっても捨てないで欲しい。日本人はご飯が古くなっても捨てないでしょう？
　おにぎりにしたりするでしょう。パンも同じ・・」
そういう言葉にビゴさんのパンに対するこころと
今まで生きてきた人生観が見える。

こういう生き方をした人のパンに憧れる。
中力粉にもいろいろあり、
作るパンによって粉を変える、
作るパンによってイーストを変える。

芯の芯までわかった人のテクニックは
参考になる。
プロのパンは
プロのパンで
家庭のオーブンと環境では
限界があって
届くことはないだろう。

・・・・だけど
目標になる。
近づきたいと切に思う。

本格派、上級向けの本。

パンも人も心あってのもの。
美味しい本物のパンの秘密を覗きたい人の本。

ビゴの店で売っているパンそのもののレシピが公開されているので
ビゴさんのパン好きには
たまらない本。（しかし、味もクープも同じには仕上がらない。奥が深い。）

　フランスパン、クロワッサン、食パンなど紹介しているパンの種類が多いのに加え、例えばクロワッサンはイースト使用、ルヴァン使用の2種類（ルヴァン種の作り方も）、デニッシュ系など展開例も豊富。カフェメニューの作り方も掲載されています。ビゴさんのお店で売っているパンのレシピが全て載っているんじゃないかというくらい内容が充実しています。さらに失敗例（艶、クープなど）の原因も写真入りで。フランスパンを家庭で焼くのは難しいですが、大変勉強になります。

値段で迷いましたが、厚みもあるし、内容もとてもよかったです。
でもどちらかというと、普段からパンを作り慣れていてある程度
できる人向けです。初心者には内容は丁寧だけど難しいかもしれません。

ビゴさんのパンへの愛情が伝わってくる素敵な本です。
実際作ろうとすると本格的過ぎて家庭では実用的ではないのですが、
それでも時々開いて、夢を見たくなるそんな一冊です。

通っているパン教室では手ごねでは良い生地ができないと言われ、手ごねは一度しか教えてもらえなかったので、この本で勉強しました。
ハード系のパンの本ですので、普段作る強力粉主体のパンとは材料から違っていますが、手ごねの行程について詳しく写真入りでのっていますので、非常に参考になりました。
教室でならった方法でこねたときよりも数段こねるのが楽でしたし、生地もきれいにまとまって美味しいパンができました。