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聖書の音楽家バッハ―『マタイ受難曲』に秘められた現代へのメッセージ

価格: ¥3,150
カテゴリ: 単行本
ブランド: 音楽之友社
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バッハ理解のエッセンス ★★★★☆
本書は九つの独立した論文からなる。

1.《マタイ受難曲》における象徴表現と現代
2.裏側から見たバッハ
3.プロテスタンティズムの音楽家バッハ
4.青年楽匠バッハをめぐる世界
5.バッハの宗教性
6.受難曲に見る十字架の神学の諸相
7.《マタイ受難曲》理解のための覚書
8.《マタイ受難曲》の心象風景
9.バッハ声楽作品の全歌詞対訳の仕事をひとまず終えて

前半は主にバッハの人生や宗教的信条に触れた文章で、
バッハを「典型的な Handwerker (手工職人)」と見て、
彼の職業と信仰と人生の結びつきを探る、"生身のバッハ"の描写が興味深い。

後半にマタイ受難曲のまとまった解説があるが、
音楽そのものに対する解説は比較的簡潔である(杉山氏自身、本書あとがきで
「曲全体にわたる体系的かつ詳細な解説を希望される向きには、
磯山雅『マタイ受難曲』(一九九四年、東京書籍)をぜひお勧めしておこう」
と述べている)。

マタイ受難曲をはじめとするバッハの音楽を理解するための、
多彩な切り口を見ることのできる一冊。
バッハ研究の碩学、その世界。 ★★★★★
 バッハの全声楽作品の歌詞対訳、および解説でも知られる東京大学名誉教授杉山好先生。そのご偉業のすべてがこのご著書に集約されている。バッハを「偉大な平凡人」とされる先生のバッハ解釈は、存在の忘却が頂点に達した我々現代人の心に癒しを与えてくれるとともに、実存への回帰を呼ばわる警告をも忘れない。バッハ愛好者、初心者ともに必読の著である。
難解です。 ★★★★☆
バッハの声楽曲の対訳でもおなじみの杉山好氏の著作だが、対訳同様に格調高い文章であり、かなりムズカシイ!

バッハの音楽は大好きなのだが頭の悪い偏差値低いパッパラパーの私には、読んでいて目まいを感じるような難しさだった。

あの軽妙で俗っぽい歌詞の「クォドリベット(BWV524)」についても、「そこまでやるか?」というくらい学術的に綿密に論じている。「恐れ入りました」とひれ伏す他ない。

文章は全編にわたって気高く、穢れない清らかさにあふれ、格調高い。「声に出して読みたい日本語」に組み入れてもらいたいほどだ・・・(^^)