原爆文学選―戦後70年の今、改めて読んでみたい作品群 響林社文庫
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原爆に関係した文学や随筆を収録しています。広島に疎開中に被爆し九死に一生を得た原民喜や長崎で被爆した永井隆の一連の原爆文学はよく知られています。原民喜の『夏の花』三部作やその関連の作品、永井隆の「長崎の鐘」は、自らの直接の体験をもとにして見たまま、体験したままを書いていますので、かえってその悲惨さが浮き彫りになります。永井隆の「この子を残して」は、長崎での被爆を素材としたもので、映画化もされ、多くの人々の心を打ちました。豊島、三好、中谷の各氏の作品からも、それぞれのメッセージが強く伝わってきます。
収録作品は次の通りです。
ヒロシマの声(豊島与志雄)/アメリカ人に問う(三好十郎)/壊滅の序曲(原民喜)/夏の花(原民喜)/廃墟から(原民喜)/原爆回想(原民喜)/原爆被災時のノート(原民喜)/死と愛と孤独(原民喜)/長崎の鐘(永井隆)/この子を残して(永井隆)/原子爆弾雑話(中谷宇吉郎)