【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:井出祐昭/著 出版社名:ヤマハミュージックメディア 発行年月:2009年02月 関連キーワード:ミエナイ デザイン サウンド スペ-ス コンポ-ザ- ノ シゴト みえない でざいん さうんど すぺ-す こんぽ-ざ- の しごと、 ヤマハ オンガク シンコウカイ ヤマハオンガクシンコウカイ 8528 やまは おんがく しんこうかい やまはおんがくしんこうかい 8528、 ヤマハ オンガク シンコウカイ ヤマハオンガクシンコウカイ 8528 やまは おんがく しんこうかい やまはおんがくしんこうかい 8528 新しい時代の音のエンサイクロペディア。 1章 サウンド・スペース・コンポーザーの仕事(始まりは、新宿駅花が歓ぶ音楽 ほか)2章 空間が奏でる音楽(音は出たがり空間を楽器にする ほか)3章 いい音って、どんな音?(日本一いい音の映画館いい音って何? ほか)4章 イマジネーションは無限(音楽って何?感動って何?イマジネ
音についての深い造詣に満ちている
★★★★★
面白くて、徹夜みたいにして一気に読んでしまった。
内容が深くて示唆に富んでいて、驚いたり、感心したりしているうちに、本が付箋だらけになってしまった。
著者の仕事の出発点は、「二十年前の新宿駅」だった。今でこそ合成音による発車メロディは日常のことだが、当時は斬新な挑戦だった。発車ベルがうるさいという苦情に対処するための秘策は何と「鐘の音」だった。
うるさくなくともよく聞こえる。注意を喚び起こすが不快感は与えない。路線を区別する「個」があって駅全体では「調和」する。いろんな気分のひとが不快にならない「中道」の音であって、しかも、誰もがはっと気づく「新しい」もの。
こんな矛盾だらけの条件を解決するヒントは「鐘の音」だったという。町のあちこちから鐘の音が響く。あれはどこのお寺だ、あの教会だと区別できるのに全体では馴染みあい溶け合う。音量は大きくなくとも倍音成分が豊かであれば遠くまで届く。そうやって駅の発車音の革命を起こしたのです。
浜名湖花博、愛知万博、表参道ヒルズなどの具体的なプロジェクトが紹介されて、サウンド・スペース・コンポーザーとはどんな仕事なのか次第にわかってきます。音のデザインだけでなく、PA設備から音響空間や音のコンテンツまですべてをデザインする。自然音を取り混ぜ、時には作曲までてがけ、超指向性スピーカーによるゾーニングや建築音響シミュレーターなどの先端技術も駆使する。
しかも、音のエネルギーや「天から降り注ぐ響き」「おいしい音」「泣ける音楽」などなど、音についての深い造詣に満ちている。まさに音のエンサイクロペディア。
ジャンルを問わず、音楽が好きな方には絶対にお薦めの本です。
面白さに一気読み!
★★★★★
内容の濃さ、深さ、面白さに驚きながら、一気に読みました。
まさに新しい時代の音のエンサイクロペディアといった内容で、
多次元に伸びたベクトルが本質をつき、未知なる世界を知ってしまった気分です。
面白いエピソードが盛り沢山なので、こんなにぎっしり詰まった内容でも
読んでいて楽しく、また、貴重なノウハウの披露にびっくりしたり。
こんな『当たり』の本は珍しいので、絶対におすすめです!
表参道ヒルズの音
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表参道ヒルズの音楽は、実は私ファンでした。CDも購入しました。こんな深い作り方をしていたとはもちろん知りませんでしたが。この本はただ単に、流行ればいいという今のポップスが全てと思っている“音楽好き”な人たちに、音楽の力ってもっと可能性があって、広くて、深くて…なんてことを教えてくれます。読み応え十分★見えない音での空間のデザインナーってこれからの新分野ですね。