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「失われた十年」は乗り越えられたか―日本的経営の再検証 (中公新書)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:下川浩一/著 出版社名:中央公論新社 シリーズ名:中公新書 1842 発行年月:2006年04月 関連キーワード:ウシナワレタ ジユウネン ワ ノリコエラレタカ ニホンテキ ケイエイ ノ サイケンシヨウ チユウコウ シンシヨ 1842 うしなわれた じゆうねん わ のりこえられたか にほんてき けいえい の さいけんしよう ちゆうこう しんしよ 1842、 チユウオウ コウロンシヤ チユウオウコウロンシヤ 4622 ちゆうおう こうろんしや ちゆうおうこうろんしや 4622、 チユウオウ コウロンシヤ チユウオウコウロンシヤ 4622 ちゆうおう こうろんしや ちゆうおうこうろんしや 4622 一九九〇年代前半、バブル経済の破綻から始まった不況の十年。賞賛されていた日本的経済システムは、急速に進む政治と経済のグローバル化に適応できないことが明らかになった。激変する経営環境に企業はどう対応したのか。その後の明暗を分けた
内容と比較して本のタイトルが広すぎ ★★★☆☆
この本は、バブル崩壊後の10年間の後、この不況を生産システムの改善で乗り切った自動車産業と、戦略不全の海外生産を行った家電・電子産業と、主役が交代していった流通産業の3つの産業における企業戦略を分析している。しかしながら、典型的でオーソドックスで、比較的妥当で詳細な経営分析に終始し、逆に大きなサプライズはないし新たな経営学的知見は少ない。

また、筆者は経営学の先生だけあって、平成不況も「構造改革に出遅れた政策不況と銀行金融システムの動揺が重なった、複合的不況といえよう」とおよそ経済学的分析のない、経営学的表現で片づけている。

少し残念なのが、内容と比較して本のタイトルが広すぎてどうかなと言う気がするが、無理なく読める点や安心して読める点などはお勧めです。
終章がよい ★★★★★
俗にいう「失われた10年」の経過を丹念に分析し、その中で自動車、家電・電子、流通業界の経緯を例示し、中国を中心としたアジアの現状を述べています。
終章:「失われた十年の教訓と日本企業の今後」では、アウトソーシング、リストラクション、ストックオプション、株主重視、成果主義、終身雇用など、この間に流行したり廃れた会社経営に関する考え方を検証し、教訓としてまとめていて、「勝ち組」となるためのポイントがいろいろと指摘されています。
経営学者による「失われた十年」論 ★★★★★
 経営学者によるいわゆる「失われた十年」の分析ですが、著者は決して「失われた十年」ではなかったことを説得的に説明しています。
 この十年間で海外(とりわけアジア)生産拠点を設け、重層的な生産ネットワークを構築してきたことが、世界戦略を展開するインフラとなり、それがグローバル・エコノミーのなかで開花してきたと解説しています。とりわけ専門の自動車産業の章は興味深く読むことができました。
 一方で中国特需を循環的なものとみなし、ポスト中国特需の戦略を策定しなければならないと日本企業の課題も述べています。
 新書にしては厚い本ですが、経営学の視点から通説の「失われた十年」とは異なる見方を提示し、企業戦略の重要性を説いています。
コンパクトに纏められた本です ★★★★★
「失われた10年」使い古された言葉ですが、何故、そうなったのかということを丹念に分析しています。そして各産業別に分析と考察を加えた内容になっており、新書にしてはコンパクトで内容も豊富な内容となっています。これらを踏まえて今後の日本的経営がどの様な方向へと向かっていくのか大きな視座を与えてくれる物と思います。