怪異古生物考 生物ミステリー
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(概要)
世界各地に残る、さまざまな伝承や伝説、物語。そうした伝承・伝説・物語には、「怪異」がよく登場します。
西洋世界だとユニコーンやグリフォン、アラブ世界だとルフ、東洋の龍、日本のぬえ、天狗などが有名どころです。
こうした怪異、単なる“架空の産物”と思っていませんか?
実は、怪異は、何でもかんでも架空というわけではありません。
モデルとなった「何か」が存在することがけっこうあります。
遠い遠い昔、人々が出会った「何か」が、長い年月をかけて「怪異」に変化して伝説や物語に残っているのです。
本書は、古今東西の有名怪異9体に着目。
プロの学者が繰り広げる科学的考察をもとに、その「正体」に迫ります。
昔の人は、一体何に出会って、その怪異を生み出したのでしょうか?
(こんな方におすすめ)
・古生物ファン
・怪異等ファンタジー系の好きな方
・怪異と古生物の繋がりについて知りたい方
(目次)
■1章 ユニコーン
伝承のはじまりはインド?
ユニコーンの正体とされた海棲哺乳類
ユニコーンの正体?
人類は、“生きているユニコーン”を見たか?
■2章 グリフォン
“アリス”に登場するグリフォン
“旅行記”に登場するグリフォン
グリフォンの正体
■3章 ルフ
シンドバードが出会う
マルコ・ポーロが“記録”する
“飛べない巨鳥”が正体?
ヒントは少ないほど良い?
■4章 キュクロプス
隻眼の巨人
ホメロス
“もう一つのキュクロプス”
一つ眼巨人の正体?
日本にも“一つ眼巨人”
■5章 龍
中国に見る「龍」
四肢のあるヘビもいる
"龍の正体”は、大阪に?
マチカネワニが、生きのびていたのであれば……
滋賀県で発見された“ 龍骨”
龍骨の正体
かつて日本にいたステゴドンたち
群馬県にもある龍骨碑
ヨーロッパに見られる「ドラゴン」
ドラゴンの骨?
マーストリヒトの怪物
怪物の今の姿
■6章 ぬえ
平家物語
“記録”された怪異
異本、源平盛衰記
詳しすぎる記述
ぬえの正体?
絶滅した大型種
ぬえは、"大型レッサーパンダ" の生き残りなのか
■7章 天狗
天狗誕生
一般的な“天狗”とはどのようなものだろう?
平賀源内、天狗を語る
天狗髑髏の正体
江戸(東京)近辺で、イルカの頭骨化石が見つかる可能性は?
記録された「天狗の爪」
「天狗の爪」の正体
■8章 八岐大蛇
日本神話の中の怪異
寺田寅彦、八岐大蛇を語る
三瓶山か白山か
新潟焼山か
■9章 鬼 ~終章のかわりに
描写される鬼たち
ツノのモデルはいったい何か?
古生物の〝新たな楽しみ方〟