【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:宮部みゆき/著 出版社名:毎日新聞社 発行年月:2009年02月 関連キーワード:エイユウ ノ シヨ 1 えいゆう の しよ 1、 マイニチ シンブンシヤ マイニチシンブンシヤ 7904 まいにち しんぶんしや まいにちしんぶんしや 7904、 マイニチ シンブンシヤ マイニチシンブンシヤ 7904 まいにち しんぶんしや まいにちしんぶんしや 7904 お兄ちゃんが人を刺すなんて・・<英雄>に取りつかれた最愛の兄を追って、少女は物語の世界に降り立った。そこで彼女は、すべての物語が生まれ帰する一対の大輪を前に、恐るべき光景を目にしてしまう-。
大人向けファンタジー
★★★★☆
大人のためのファンタジーではないでしょうか。私は独自の世界観や概念が大人になったからこそ理解できるものだったと思いました。多分子供だったら、エンディングに納得いかなかったかと。物語だからといって思い通りにならなかったのも、妥当なエンディングだと感じましたし、その後のエピローグで気分が明るくなりました。 確かにどこかで見たことあるようなアニメ的シーンは少し残念でしたが、中身は読みごたえもありますし、これからの生き方に影響を与えられそうな名作だと思います。
分かりにくい・・・
★☆☆☆☆
主人公が小学校5年生の少女という設定に無理があった気がします。
ファンタジーと現実が上手く融合できてない感が最後までありました。
結局「兄を取り戻す旅」ではなく、「兄が帰らない事を納得させる旅」にすり替わっていて、
え〜そんな〜!!って気分ですよ。
ファンタジーって、もっと楽しい幸せな気分になるものなのに
読んだ後に暗〜い気分になってしまいました。
宮部作品ならでは、なのでしょうかね?
スピード感
★★★★☆
あり得ないはずの世界が見えてくる。
作者の描写力のなせる技だ。
どんどんひきこまれていく。
気がついたら読み終わっていた。
これは本当に凄い本の上巻だ。
ファンタジーというより哲学書でしょうか。
★★★☆☆
壊れてしまった大切なもの、
ー同級生を殺してしまった大事なお兄ちゃん、
ーお兄ちゃんの件で壊れてしまった家族の平安、、、を取り戻すために、小学5年生の友理子が異世界へ旅立つ。
ファンタジー仕立てにはしているけれど、「物語」や「英雄」、生命についての設定が、
もの書きとして、作者のなかに芽生えている考え方、、というか、哲学なんでしょうね。
多分、作者のなかでも、考えとしてこなれきっていないのだと思います。
陰湿ないじめや、殺人や戦争などの現代社会が抱える問題もまた、人間の紡ぎだす「物語」。
もの語りをしるす本とは、ものをかたる作家は、、業の集まり??て事なのかな。
全ての人に業はあるのだろうけれど。
物語を語らず、記さず、無垢なのは、赤ん坊のみ?
宮部さん、疲れてませんか。
作家としての自分を、強く自己否定をするようなメッセージに、なんだか病んだものを感じたのですが、、。
上巻の世界観がよかったのに「物語」がイタイ
★★☆☆☆
人間の作り出す業としての「物語」は私たちが住んでいる世界に限りなく生み出され、役目を終えると「咎の大輪」によって「無名の地」に帰っていく。無名の地にはかつて物語を作っていた人が咎人「無名僧」として「物語」を循環させている。「物語」とは、つまるところ「嘘」であり、それをばら撒くことは大罪に値する。上巻で展開される世界観やアイテムは非常に面白い切り口だと思いました。
物語の着想、骨格は魅力的ではあるのですが、下巻で展開されるユーリの冒険は首を傾げてしまいました。先ず登場人物のキャラが書き込まれておらず壮大な舞台に対して薄っぺらさが気になります。小学5年生の主人公は感情の起伏が激しく、ややヒステリックに見え魅力的とは思えません。また主人公が自ら自体を切り開くことはなく、周りの計画通りに踊らされる人形に見えてしまいます。
作品自体の長さも適切なのか疑問が残ります。たとえ新聞連載の単行本であっても単体で出版するに当たっては贅肉をそぎ落とし、コンパクトにする作業が必要だったのではないでしょうか。この点は編集者の力不足も一因になっているように思います。
前半の世界観がよかっただけにもったいないと思いました。