【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:ピーター・シャビエル/著 出版社名:アートヴィレッジ 発行年月:2008年11月 関連キーワード:イエス ノ ナミダ いえす の なみだ、 ア-トヴイレツジ チホウシヨウシユツパンリユ 4699 あ-とぶいれつじ ちほうしようしゆつぱんりゆ 4699、 ア-トヴイレツジ チホウシヨウシユツパンリユ 4699 あ-とぶいれつじ ちほうしようしゆつぱんりゆ 4699 十字架を嫌う様々な現象が世界中に増え広がっていた。この「十字架嫌悪シンドローム」をキリスト教会の脅威と感じた教理省長官ハンス・ラーナーは秘密会議を召集したが、謎が多く、会議は難航していた。そんな折、「十字架嫌悪シンドローム」解明の鍵となる情報が、日本の教会から届いたのである。傍観者的に会議に参加していた山本神父は、バチカンから、シンドローム発症者であるシスター・テレサの調査を命じられ四年ぶりに帰国。調査が進む中で、当初予想されたものとは全く違う事実が次々と明
一般向けの小説ではない
★★☆☆☆
本書を「ダヴィンチコード」のような小説だと思って読む人は、その内容にがっかりするのではないでしょうか。
日本とアメリカでプロテスタントとカトリックの神学を学んだ著者が、自身の神学上の見解を小説という形で発表したものと感じます。
小説の中にユングの説が登場しますが、本書の内容はユングのキリスト教理解に近いと感じました。
十字架上で死んだイエス・キリストの最後の言葉とされる「エリ、エリ、ラマ、サバクタニ」は、
詩篇22篇1節、後に神への賛美が続く出だしである。イエスは神をたたえる言葉を述べようとして、途中で息絶えたものと考えられる。
とキリスト教では解釈されていますが、本来の訳である「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
という意味そのままに、人間イエスの言葉としてユングは解釈しています。
また、キリスト教では偽書とされる「ユダの福音書」や「マグダラのマリアによる福音書」の内容に近い考え方をしており、
現在正統とされているキリスト教会の教えから判断すれば、異端的な内容と映るのではないでしょうか。
ただ、本書にも書かれているように日本におけるキリスト教信者は日本の人口の数%にすぎず、
キリスト教に興味を持たないほとんどの日本人にとっては、興味を持てない小説と感じることでしょう。
その一方で、本文に書かれた次の言葉は、まさに著者が本書を通じてキリスト教信者に訴えたい言葉だと思います。
宗教が和解し協力し合わずして、具体的な世界平和の実現はあり得ないのです。
十字架による救いを唱えるキリスト教は、他宗教との関わりにおいてしばしば大きな障害となってきました。
イエスの十字架の死は神の願いではなかったという「心情の啓示」は、他宗教との和解の道を切り開く鍵となることでしょう。
真剣に考えてしまいました。
★★★★★
読む前は「ダヴィンチコード」のような物語を想像していたのですが、まったく違いました。
私はキリスト教に詳しいのですんなり内容を理解できましたがキリスト教の知識がない人にとってはまったくピンとこないストーリーで、尚かつ、まったく面白くないと思います。
キリスト教の根幹をくつがえすような推理(?)の元、書かれており、正直なところ
かなりショックを受けました。そしてその後でひょっとしたら・・・などという肯定の気持ちも表れ、ちょっと教会から足が遠のく気分になってしまいました。
敬虔なクリスチャンの方々にはショックが大きいかもしれませんがそういう方々にもぜひ読んで頂き感想をお聞きしたいところです。どうして今まで誰もこういうことを考えなかったのだろうという疑問もふつふつと湧いてきました。
こんなキリスト教は魅力的
★★★★★
以前Yahooのトップページで紹介されていて気になっていた本です。
私はキリスト教のことはあまりよく知りませんがそんな私でも面白くて一息で読み終えました。登場人物がとても魅力的でキリスト教の教義を題材にしてあるのですが、わかりやすいしキリスト教がこんな宗教なら私は好きになるかも知れません。登場人物は皆それぞれ相手を責めたり裁いたりせず、一生懸命に生きていることに感動をもらいました。謎ときが又面白くてドキドキしてサスペンスとしても充分楽しめる作品でした。