単純でいながらも最もそう思えないこと。それを、そう思えるように書かれたストーリー。その意味を理解するには体験を伴う複数回の熟読を要するだろう。

簡易な文章であり、分かりやすくすぐに読んでしまうことが出来ます。
周りが鏡というのは、おっしゃるとおりで、それは特にこの本で言う
までもなく心理学などを少しでもかじった人からすると、
よく分かっていることではあります。
周囲を見て、感じて判断していくのは自分という主体があるからこ
そ可能なのであり、大脳と言うＨＤＤに記憶された情報によりなさ
れていくものですよね。

しかし、実践的とはいいつつも、私は過去のトラウマやＰＴＳＤ
などのことがあるため、そこまで深いところを解消するには、
たった一日というのは、やはりありえないことだと思います。
非情に単純明快なのだといいたいのだとは思いますが、あまりに
簡単に言い過ぎているかな？という気がします。

人間は人により、顕在意識と潜在意識があまりに違う場合があり、
一人の体験がそのまますべてに当てはまるわけではないし、
ここで言うことは頭で理解できても、やはり頭のレベルで止まって
しまいます。

なので、物語として、またひとつの理論として読む分には、自分の
中にある可能性として思えますが、やはりこのタイトルのように
簡単には深いところまではなかなか救われ得るものではないなぁと
私は思いました。

物語形式で、読みやすく書いてあり、すぐに「心軽く」してもらいましたが、
奥が深い内容でした。
何度か読み直そうと思いました。

人は、つい感情が基準になってしまいがちですが、
「見る」「見える」という、視点を意識したときに、判断が出来るようになるのだと思いました。
これが解ると、スマートな大人になれると思います。
また、みんながそうであれば、社会はもっとスムーズに行くのだろうと思いました。

既婚の先輩ビジネスウーマンたちが、「誰と結婚しても一緒よ」と言っていたのも、
同じです。
映し出されるのは、自分の姿だから。
自分が自分を幸せに出来るはずです。

鏡の法則を物語を通して教えてくれ、楽しく読める本です。

自分自身を自分一人で知ることはできない、
だから周りの人が映し鏡となって「自分」というものを教えてくれる。
主人公の心理を通して、私自身も上手に振り返ることができました。

私の例えですが、
「なぜこんなに忙しい会社なんだろう？終電近くまでの残業、休日出勤、
仕事はやってもやっても尽きることがない」と、
今の会社の状態を自分の外に理由を探していました。
でも『ミラーワールドの魔法』を読んで、
この状態は自分の心が外に表れているものだと理解できました。
私の心の中で「責任を持ってきちんと仕事をしている＝忙しい」という図式があったようで、
これに気がついてからは忙しくしていたのは自分自身と納得ができました。
そして納得ができ、まわりの状況を理解できると、
作中の主人公の通り、状況がぐんぐんと変わってきています。

そして、自分自身をより知るためのパートナーが究極のパートナーだということ。
このお話はとってもためになりました！

とっても理解しやすいと思うので、お友達にもプレゼント予定ですΣｄ（'∀｀）ｲｲ!

ある男性の話なのですが、性別関係なくどなたでも読めるし真理をついているなと思いました。面白くて３回以上は読み返しました。