3万5千年の時空を、一気に駆け抜ける快著!
★★★★★
ついに縁結びの日を迎え、ジョンダラーと晴れて夫婦となったエイラ。
嬉しい思いで、新たな命を迎える用意をしながらも、出産に際しての不安は募ってゆく。
エイラたち後発の部族が繁栄し、次第に氏族の領域を侵してゆく運命の暗示として、
芸術の分化、かつては淘汰され、排除されがちな弱者の救済、氏族との混血の人びとの存在
などが示されている。
ゆったりとした時代の流れに彷徨う古代の人々に、突如訪れるであろう、来るべき驚天動地の
大変革の序章となるのだろうか。
その時には、エイラ自身が人びとを導く大きな役目を担うに違いない。
ところで、この壮大な叙事詩の終焉はいつのことになるのだろうか。
エイラが果たすべき役割は、まだまだ無限にありそうだ。
早く次を読ませていただきたいものだが、現在執筆中、とのことでは、翻訳が出るのは
さらにその先ということか‥。何とも、まちどおしい。