幼い頃にローエン対ルーランの操兵闘技大会決勝を見て彼等(騎士という存在)にあこがれていた少年が、
成長して騎士となって操兵闘技大会で優勝する「ルチャの成功物語」といった感が強い話でした。
アーシュラ、アスタロテ二人の龍の花嫁の秘密。それに付随してアモルの秘密も明らかにされました。
それと幼い皇帝の婚儀を政略に利用しようとするサイオン。
しかしながら皇紀候補によってそのもくろみは誤算を生じてしまう。
帝国を割っての闘いでの蛮人王ガイザスの傍若無人ぶりの戦場での行動。結果、戦の勝敗をひっくりかえるまでの課程。
待った甲斐があった内容でした。
数年前から企画が上がっているイラスト集の発売も待っております。

面白いです。
主人公の出番は余りありませんがそれはいつものことなので（笑）。
ガイザスの侵攻から闘技大会、幼い皇帝の死、四皇家の反乱と内容も濃く読み応えもあります。
次巻で龍攘の刻は完結ということですので、サイオンとの決着がつくのか、エリダーヌはどう出てくるのかなど展開が楽しみです。

ただ、出るのに前巻から一年以上かかっているという所で☆４つ（笑）。