区大会も勝ち抜けなかった女子サッカーチームが、関東大会で２位にまで上り詰めた！
「無理～」が口癖だった少女たちが、「やればできる！」と信じるようになるまでの奇跡の物語。
その背景には選手たちを100％信じきるコーチたちの存在があった。
人は信じられれば、思いもよらない力を発揮することができる。子供はもともとチャレンジが好きだし、クリエーティブな存在だ。「この子達ならやれる」そう信じてくれるコーチたちの存在で、子供はここまで伸びるのか！？　
優秀な選手を集めたわけでもない普通の町クラブが、トレセンチームに勝利する痛快な物語。
ガラスの天井を次々に、しかも軽々と打ち破る少女たちの姿は、見るものを引きつけ、誰もが応援したくなってしまう。
東京の片隅に本当に存在した、とてつもなく素晴らしいチームの物語。

笑いあり涙ありの小学生の成長物語としてだけでなく、毎週末、家族旅行も犠牲にしてボランティで子供達に向き合う大人の情熱と責任感のストーリーとしても読むことができる。

また、技術を教えるのにとどまらず、人を導き、人の成長を助けるのにどんなコミュニケーションが有効なのかを学ぶ指南書でもある。「サッカーの教え方は習ったが、それを上手に伝える方法は学んでいない」コーチたちの良きガイドブックとなるだろう。

人は本来、成長意欲にあふれたチャレンジャーであるというコーチングの大前提が、読む人の胸にすっと入ってくるに違いない。

人は信んじてもらえた時に、大きな力を発揮する。
結果への期待は、人を緊張させてしまうが、プロセスへの承認があれば信じられないほど遠くまで成長していけることが伝わる極上のストーリー。

チームとしての一体感が、1人では決して成し遂げられない高みへチームメンバーを連れて行ってくれる、そんな感覚を追体験してみてはいかがだろうか。