音響にやや難ありか
★★★★☆
先ほど鑑賞しましたので、思ったことを書ければと思います。私はゴジラシリーズが好きで、特にvsデストロイアは大好きでした。
【映像】
怪獣のシーンは全体的に色彩が美しく、特に熱線の描写はクリア。人間の描写はかなり暗めな上、肌の赤色が強調されています。鮮明ではあるが、根本的に綺麗に生まれ変わっている訳ではないので注意が必要です。画面ブレは無く非常に観やすいです。
【音響】
環境音が著しくリデュースされ、台詞が鮮明になった印象。例えば怪獣が町を襲うシーンなどの民衆の悲鳴は全体的にボリュームが小さめで、メインキャストのセリフは周りの音より浮き上がって聞こえます。若干物足りない感じ。効果音や怪獣の鳴き声は大きめで聞きとりやすい。
【音楽】
全体的に音が大きい。個人的には、怪獣映画はブラスがシーンを盛り上げる要素として重要と考えているので、ここぞという時に盛り上げるわけでもなくただ大きいままのBGMは若干耳触りでした。
【総評】
まず、映画の内容は別として、怪獣マニアをうならせるような革命的なものはあまり見受けられない。綺麗になっていることは確かだが、音響の面で作品としての均整が取れていないように見える。マニア目線で見て、映画の内容に感動することはあっても、Blu-rayの持つ可能性を信じて買う、というにはいささか力不足である。私は過去に録画したビデオも持っていますが、マニアならどっちも持っておくべきではないかと思います。
しかし、これを1本の作品として見るならば完成度はかなり高いと思います。過去のビデオやDVDソフトを持っていない方、シリーズ入門として購入を考えられている方、この作品は一つの完成形とも言えるものになっていると思います。クオリティに関して言えば、過去のどのソフトにも劣らない出来になっていますし、作品としても非常に楽しめると思います。ただ、入門としては、この作品は一度区切られた作品であるため、1984年版のゴジラから順を追って鑑賞されることをお勧めします。