ウインドトーカーズ [DVD]
価格: ¥2,149
『フェイス/オフ』や『M:I-2』といった大ヒット作でハリウッドの敬意を得た香港アクション映画の大家ジョン・ウーが、独特のスタイルで第2次世界大戦を舞台にしたシリアスなアクション『ウインドトーカーズ』を作り上げた。長らくないがしろにされてきたアメリカ先住民ナバホ族の暗号通信兵(コード・トーカー)の大戦への貢献を題材にしてる。彼らが話すナバホの言葉を使った解読不可能な暗号が日本軍を破るために用いられた。この作品はアメリカ先住民の英雄たちへの立派な賛辞となっている。が、残念なことに、戦傷を受けた伍長(ニコラス・ケイジ)の話が平凡で重みを欠いてしまっている。彼は暗号通信兵(『スモーク・シグナルズ』のアダム・ビーチ)を護衛する任務を課され、通信兵が日本軍に捕えられそうになった場合は殺すようにとの極秘指令を受けている。その設定のお陰で得難い友情の複雑なドラマが成り立っているが、深みのない脇役キャラクターたちは、ほとんど感動的とも言える程くどくて絶え間ないアクションに耐えるハメになっている。「ウインドトーカーズ」はウーのトレードマークである弾丸の舞踏をこれまで以上にたっぷりと見せた作品として観るのがベストだろう。(Jeff Shannon, Amazon.com)