夜愁 上 (創元推理文庫)
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第二次世界大戦前後を生きる女たちを活写した、めくるめく物語。
ブッカー賞、オレンジ賞最終候補作。
1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で、人々はしぶとく毎日を生きていた。戦争を通じて巡り合ったケイ、ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たちも。今日もまた、一日が終わり――夜が来る。彼女たちが積み重ねてきた歳月を、容赦なく引きはがす夜が。想いは過去へとさかのぼり、隠された真実を、心の傷を、さらけ出していく。『半身』『荊の城』で示したたぐい稀なる語り口にはさらに磨きがかかり、読者をとらえて放さない。ウォーターズが贈る、めくるめく物語が、いまここに。
*第4位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/翻訳家・評論家部門
*第7位『週刊文春』「2007ミステリーベスト10」/海外部門
*第8位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門