イギリスです。
★★★★☆
比較的まとまった量のイギリス英語を聞くための本です。イギリス英語本はそこそこありますが、コックニーライムや短文を扱うものが多く、長めのものは貴重です。
各スキットは、イギリスで実際におこりそうな内容ばかりが揃っています。Snooker なんて、アメリカにいたらきっと知らずにいてしまうもので、イギリスにいたら普通にゴールデンタイムで試合中継しているものに、ひとつのスキットを割り当てているセンスもいいです。できればベイクドビーンズについても同じくらい力を注いでほしかったです。イギリス流のユーモアも、会話中にも、それ以外にもたくさん見られます。
不満点は、まずは音声の品質です。[04]では、子供がテレビゲームをやっている設定なのですが、どう聞いても子供と思えない30代位の男性の声と、いまどきありえないようなチープなゲームの効果音が流れて、一瞬「これは何だ?」と思ってしまいました。また、意図的にゆっくりしたスキットもあるようですが、もともと遅い会話のものをさらに遅くさせていて、むしろ不自然に聞こえます。
不満も述べましたが、聞いてて楽しい本(CD)です。
イギリスの話題45話を初級の3,000語で表現。耳馴らしとシャドーイングにお勧め!
★★★★★
このCDブックは第1章イギリス人の日常を聞いてみようが11話(語数173−239)、第2章イギリスのビジネスシーンを疑似体験!が10話(語数129−270)、第3章イギリスの見どころ・食べどころが10話(語数151−265)、第4章長文リスニングでイギリスを知る!が9話(語数210−313)、第5章本場イギリスのパロディーを楽しもうが5話(語数131−305)の計45話で構成。初級の3,000語でこれだけの話題が表現できるというのは専門的な話題で難しい単語を使うことも勿論、必要でしょうが、簡単な単語でもかなり意思疎通ができることを示すもので、英語学習者のとっては眼からうろこが落ちる気がします。また、各話には小川直樹氏の「イギリス英語の「音」レッスン」というコラムがあり、イギリス英語の音やリズムの特徴、話者の話し方のくせなどを解説しているので、付属のCDを聞く際に読んで聞き直すと、イギリス英語の発音に馴れるのに役に立ちます。
さて、各章で私のお勧めの話題は第1章が天気予報やニュース、第2章(渋滞による遅刻、ホテルの案内、部長の予定、プレゼン、新しい機器の商談、注文の間違い、ファクスの使い方、支店の研修、書類の紛失、会議終了前の連絡事項)の全部、第3章がストーンヘンジやロンドン塔、ワーズワースの故郷、ハワース・ブロンテ博物館等、第4章がビッグベンの鐘の音、ロンドンアイ、スヌーカーのルール、ポール・ポッツの半生、ブリティッシュ・インベージョン等、第5章(女王と首相、到着が遅れている電車、スランプに落ちたシェークスピア、サンドイッチの誕生、招かざる客)の全部です。
CDは45トラックで、時間は1分00秒〜2分34秒、平均で1分20秒〜1分30秒です。吹き込みはイギリス英語の著名なナレーター4人、Emma Howard、Michael Rhys、Rachel Smith、David John Taylorが担当し、いろいろな登場人物を上手く演じ分けています。
よくまとまったイギリス英語入門書
★★★★★
収録されている英語のスピードはゆっくりしたものから、早いものまであり、学習者それぞれの習熟度に応じて学習することができるように配慮されています。
RPの発音の注意点についてや、アメリカとイギリスとで発音が異なる単語についてなど、説明がありますのではじめて、イギリス英語に触れる人もむりなくイギリスの発音や表現になじんでいくことができるように構成されています。
よくまとまったイギリス英語入門書であるとおもいます。