第拾六話「偽」第拾七話「虚」が収録されています。
沖田総司に瓜二つの吉三郎が、沖田と偽って事件を起こす。その展開は面白いのですが、
拾七話の黒幕の青蛾中将との決戦が、これってどうなの?と思わずにはいられないほど、話の展開がつまらないんです。
この青蛾中将の話なくても、物語的にははっきり言って問題ないんですよね。ほんとに。
江戸時代、しかも幕末に陰陽師かよ。とつっこんでみたくなる。彼が混乱を起こす理由も弱い。だから何?って感じ。
一さんが活躍するようなしないような、結局はある天然ぼけのくの一の活躍(?)で、ことは解決するのですが…。
無駄なエピソードだなあと、見ながら思いました。
新撰組は剣客集団です。陰陽師なんて反則。オリジナルの設定は、個人的には好きではありません。
簡単に忍びをやめるとか言うくの一とか、そんなことできるわけがない。ありえない。
だったら、なぜススムの忍びとしての葛藤をあれほどまでに描くのか、理解できかねます。
まあ、絵的にはきれいだし、星三つ。