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日本の失敗と成功 (扶桑社文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 扶桑社
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一貫した姿勢をもった論客2人 ★★★★☆
岡崎久彦さんの印象は、おそらくはご自分の経験に基づく非常に現実的なものの見方をされる方で、その論調はパックスアメリカーナを基調とするタカ派的な印象を持っています。そのお話は、非常に明快で論理的だと思います。
実は、私自身は中道日和見的なスタンスで、どちらかといえばリベラル的な意見に共感を持つ性質なので、このタカ派に感じられる岡崎さんの意見にもろ手を挙げての賛同は出来ないものの、かといって反対もできないという非常に気になる存在の方なのです。
一方で、佐藤誠三郎さんのことはよく存じ上げないまま、気になる岡崎さんの本ということで購入しました。

内容は、維新以降の日本の政治、国防についてを一望し、関わった人物評と戦略的な批評を行っています。
両氏とも、非常に博学であるとともに論旨に一貫性があるため、維新から近代にわたって語られている主張が非常にわかりやすく、結果的には読みやすくなっていると思います。
この160年を語る間でも非常に多くの分岐点があったのだなぁという印象ですね。
一方で、題名にもある「成功と失敗」については、それほど明確ではありません。日本のというより個人の政策の失敗である表現になっているため、日本の損失具合が分かりづらいということはあるかと思います。ただ、他書で言えば、そのような失敗点だけで一冊の本になるくらいなので、そこまでは求めすぎかもしれません。

ただ、お二人の姿勢は非常に明快であり、ひとつの考え方を明示している本であることは間違いありません。
このようなしっかりとした考え方に対して、賛成するのも反対するのも大変なことだと思いますが、考え方のベンチマークとして自身の考えを持つには良い本だと思います。

本自体は2000年に出版されたものですから、近年までの日本の政略は反映されていませんが、それでもこの160年を振り返るということでは今読んでも価値のある本だと思います。
佐藤誠三郎氏は既にお亡くなりになったとのことですが、非常に残念です。
その佐藤氏が、日本の160年を俯瞰した一冊である、ということでも価値があるのではないでしょうか。
師弟 ★★★★☆
 佐藤氏と岡崎氏の師弟対談。故佐藤氏は妥協や矛盾したことが大嫌いな方と聞いたことがあります。
 そんな師弟関係にある御二方の本書はかなりのバイタリティーに溢れています。
 読み終えたあとは充実した気持ちになれます。
世界的な政治学者の数少ない著作 ★★★★★
故 佐藤誠三郎氏は、世界的に著名な政治学者でありますが
本著で岡崎氏が指摘されているように
著作物が数少なく、佐藤氏の物の見方・考え方を知ることができる
本著は貴重な1冊であります。

本著を通して、故佐藤氏の物の見方・考え方、
政治学者としての発想を学ぶことができました。