ハンク、サド、エルヴィンのジョーンズ3兄弟をはじめ、ミルト・ジャクソン、フランク・ロソリーノ、J.R.モンテローズ、バリー・ハリス、トミー・フラナガン、ケニー・バレル、ローランド・ハナ、カーティス・フラー、ダグ・ワトキンス、ポール・チェンバースと、まさに多士済々の顔ぶれ。
そのなかの1人がドナルド・バード。バードはのちにフュージョンに転じたが、ニューヨークに進出した当時は筋金入りのハード・バッパーで、クリフォード・ブラウンやリー・モーガンの好敵手だった。59年録音の本作はバード最大のヒット・アルバム。ゴスペル色濃厚、コテコテのファンキー・ジャズである。ピッコロ・トランペットで吹くタイトル曲や<6>など、いい曲がずらりと並ぶ。(市川正二)