現代サッカーの守備戦術の基本である4-4-2×ゾーンディフェンスを詳細に分析。基本的な考え方から具体的な動き方までを大量の図解とともに丁寧に解説しました。

サッカーの戦術に詳しくなりたい人！
サッカーの観戦力を上げたい人！
プレーの戦術眼を高めたい人！
サッカー指導に役立てたい人！
サッカーが好きなすべての人が４-４-２を理解できるように！！

内容はブログ「footballhack」に投稿したものをまとめ、さらに３章加筆しました。

目次
* はじめに
* 4-4-2×ZDを採用する動機と基本理論
* 4-4-2×ZDを実践するためのチームモデル
* ケーススタディ１　ユニット移動
* ケーススタディ２　サイドの対処　SHの動き
* ケーススタディ３　ボランチ・CB・SBの動き
* ケーススタディ４　FWの守備とカウンターアタック
* カウンターアタックの動き方
* 差金（さしがね）の動き
* 遅攻・サイドアタックの前提条件
* ケーススタディ５　遅攻・サイドアタック実践編
* オーバーラップとインナーラップ
* サイドハーフのインナーラップ
* ワンツーいろいろ
* ショートショートロング
* ザックジャパンの4-2-3-1　サイド攻撃分析
* 4-4-2の弱点となるスペース -バルセロナの攻撃パターンを探る-
* ケーススタディ６　4-4-2の攻略法
* ミランのバルサ対策に学ぶ4-1-4-1の運用法
* ユベントスの５バックゾーンディフェンスの仕組み
* 4-3-1-2　イタリア代表守備分析
* 4-2-3-1　ビルドアップのモデルケース
* おわりに

アリーゴ・サッキ以来構築されてきたゾーンディフェンスは現代サッカーの潮流となりました。９０年代にはオフサイドルールの改正にともなってDFラインの敷き方が変化し、００年代にはSHのポジショニングの改善によりサイド封鎖が進化しました。そして１０年代、世界の大半のチームが完成されたゾーンディフェンスを導入しています。Jリーグもこれに倣って多くのチームが４−４−２系のフォーメーションを採用しています。

サッカーはいつの時代も守備のトレンドと攻撃のトレンドが互いにしのぎを削ってきました。現在はやや守備よりの時代から攻撃重視へとパラダイムシフトを果たそうとしています。その証拠に強固なブロック守備を理詰めで解きほぐして崩しを試みるチームがちらほらと散見されます。その代表格はもちろんFCバルセロナでありますが、ドイツ代表、イタリア代表、ユベントスやアスレチック・ビルバオも注目に値します。

本書ではゾーンディフェンスの崩し方について考察しようと思います。
〈本文：”ゾーンディフェンスの崩し方”より〉

守備から攻撃へ、抽象的な理論から具体的な分析へつながるように順序を考えてみました。目次からつまみ食いして読んでいただいても構いません。みなさまの戦術眼の向上に少しでも役に立てれば幸いです。

footballhackのモットーは「サッカーの明日に活きる技術戦術的Tipsをあなたに（仮）」です。ファン目線より監督目線、ジャーナリスト目線より選手目線で書くことを心がけています。
〈本文：”はじめに”より〉