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一葉の四季 (岩波新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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樋口一葉 ★★★★★
樋口一葉の人物像に迫った本です。日記や樋口一葉にまつわる人について、書くことによって、樋口一葉の人物像に迫っています。
一葉の四季 ★★★★☆
「命薄けれど徳薄からず才名千載留まらん」

「たけくらべ」「にごりえ」などの名作を遺して僅か24年の生涯を閉じた明治の作家 樋口一葉。
長年彼女に魅かれ続け、その作品を読めば読むほど「他人とは思えなくなった」森 まゆみが、一葉の日記や彼女と交流のあった人々の回想から一葉の姿を鮮やかに浮かび上がらせている。

明治の風俗や事件の説明を一葉の日記の中に織り込みながら、彼女の息遣いが聞こえてくるような作品である。

森まゆみ「一葉東京案内」 ★★★★☆
森まゆみは冒頭見開きの半分を使い、樋口一葉を紹介してみせる。「…心根はやさしくときに辛らつ。女てあることを嘆きつつ、ときに国を憂えた。小石川荻の舎において明治の最上層を、下や竜泉寺の荒物雑貨経営で明治の最下層を見た。…享年満二十四歳」その文は簡略にして適格に一葉を表現し尽くしているように思う。しかし、要点を知ることだけが人を知る上で重要なのではない。貧乏暇なしの生活の中でも桜の花見については毎年気にかけている様子。明治二十五年二月四日、大雪をおかして一葉は想う人、半井桃水を訪ねている。「白がいがいたる雪中、りんりんたる寒気をかして帰る」。一葉の高揚し、張りつめた心。これは一葉の日記を丹念に読んだ生粋の東京人、森まゆみの案内による一葉四季。一葉を想い!ながら昔の四季を知り、一葉を読みながら東京下町の案内にもなっている。そして、東京下町の四季に想いをはせながら、生身の一葉という人を知る仕組みになっている。森まゆみの岩波新書デビュー。彼女は東京の作家を足で歩いた文で紹介して秀逸の作家である。
明治の路地を歩きませんか? ★★★★★
 一葉の年譜をたどるのではなく、四季という視点で捉え直した点が新鮮だ。一葉の実生活と小説の中の登場人物、そして四季の織りなす調べは明治への誘いである。見開きで1項目読み切り、写真や小挿絵も生きている。  一葉が反故紙に書き散らした気になる三人の殿方の名前も興味津々である。