事務系ホワイトカラーの生産性向上にも役立つ
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本書は工場の作業者の方達が生産性を上げるための工夫が書かれている。しかし、これはホワイトカラーの仕事にも応用することが可能である。なぜなら「単位時間あたりにどれだけの成果を出せるか」という生産性の基本的な考え方は工場作業者もホワイトカラーも共通で、生産性アップの手法は応用できるからである。
日本のホワイトカラーの労働生産性はアメリカと比べて低いと言われている。アメリカを100%とすると日本は70%程度の労働生産性しかあげられていない、というデータもある。工場現場ではムリ・ムダ・ムラが工場損益に直結しているために直ぐに改善に着手する。しかしホワイトカラーの場合、時間あたりにこなす仕事の中身(成果)が精査されないままになっている。残業して当たり前とか、サービス残業だからいいんだという雰囲気が原因の一つかも知れない。自らの仕事の中身をもう一度見直してみるという意味で役に立つ知恵がつまっている。だから、本書をお勧めする。