イラスト目的
★★★★☆
私の場合は正直イラスト目的でした。MGでMSVを作るに当たって、コピーしただけのMSVハンドブックと違い忠実な色で再現されています。特にピンクパンサーとカラカルのデザートザクの色はハンドブックとは明らかに違います。 あと難を言えば、作例もキット化されなかったプロトタイプグフやC-3やC-5、YMS-08A、作業用ザクまでスクラッチで載せて欲しかったところぐらいですかね。この本の目的からは異なりますが、逆に言うと作例がいらないって感じがしました。
これを機に旧キットの山を崩そう
★★★★☆
他誌での作例のような、市販関節や他のキットからの流用によるアップデートと違い、工具と接着剤、その気になれば余りのランナーのみで出来る手軽かつ懐への優しさが良いです。
記事がない、などの評価もありますが、素組みと改造後、完成写真があれば充分読みとれます。
価格が半分のだったら星5つです。
目的対象不明本
★★☆☆☆
内容は具体的には1/144MSVキットをパーツ構成そのままに一部切り離し、接続位置を変えることによって本来のキットの良さを再認識する・・・となっています。事実その通りです。最大の問題点はこの本が誰を、何を目的にしているか不明と言うことです。MSVキットは20年以上前のものの上再版回数も少ないためためそもそも入手が(私の住む地方など特に)困難、更には旧キットの宿命である合いの悪さも発生していますがこの点の指摘は全くなし。その点で既に初めてこのキットを知る人には敷居が高くなっています。更には実際この本の作例を見て「自分も作ってみよう」と思ったとしても実際本に載っているのは素組とバランス変更後の写真(しかも前面のみ)、塗装後の写真のみが大きく掲載されているのみで、実際どう加工しバランスを変えたのかは一切解説なし。「写真から読み取れ」では、ここでまた腕に覚えのあるモデラーに対しても不親切です。その難関をクリアしたとしても、完成写真のカラーレシピも一切なし。塗装が重要なファクターを占める模型にあってこれも「この写真と同じにならない!」と更に作る人を悩ませ「写真から読み取れ」的内容になっています。つや消しとウォッシングによる仕上げについても一切書いてないとなれば、これが一体誰に見て、どう活用して欲しい本なのかは最後まで分かりませんでした。最後に、作品一つ一つは非常に丁寧に作られています。
微妙ですね
★★★☆☆
大日本絵画が短期間にMOOK本を出せたことを考えると前回のモナカキットの本といい良くやったと思います。ただし内容に関してはMSVシリーズのキットカタログおよびバランスを変えたバージョンの写真掲載をしているのみで前回のモナカキット本以下の内容となってしまいました。正直をいうとこの本を購入するのであればモデルグラフィックマガジン2010年3月号にこの本の一部ページ紹介とトロピカルタイプドムの工作の一部が出ているのでそちらが参考になるでしょう。
この本は以下のタイプの方がお勧めだと思います。
改造等がある程度できるスキルの持つモデラーでかつ作品集として情報を読み取り自分の作例に反映出来る方。
逆に改造方法などを期待されている方は購入すべきではないし、ガンダムおよびガンプラということで安易に飛びつく本ではありません。
この本はかっこよくMSVのガンプラを作るにあたり作品から情報を読み取って解釈し自分のスキル内でその形もしくは自分の作品のグレードを上げるために参考するHow Toがほぼない作例集です。
MSVモデリングカタログ
★☆☆☆☆
正直、前作「モナカキット」の二の舞を覚悟はしていましたが、
まさにそのとおり、私にとっては価格に見合わない内容でした。
旧キットを丹念に仕上げた作例はきれいですが、
解説はキャプション程度でまったくといっていいほどありません。
タイトル通りのカタログ本で見事なまで嘘や偽りはありません。
他のガンプラ本よりも倍以上しますが、カタログ本として割り切れる人はノスタルジックな部分を含めてオススメです。
ただし、1/100と1/60は未掲載です。
表紙に記された1/144+αのα部分には期待しないでください。
αは1/250のことです。
旧キットをいじるコンセプトは抜群なのですが、各キットの工作方法が一切掲載されておりません。
工作方法が掲載されているのはMGからの再掲載ネタ、マインレイヤーだけです。
4,000円あれば旧キットがたくさん買えます。
手を動かすことが好きなモデラーは4,000円の使い道を考えたほうがいいでしょう。