本書以上に、マーケティングについての専門書はいくらでもある。
しかし、一般の人が広くマーケティングやブランド、メディアについて
知り得たいと考えても理論が先走り理解できない場合が多い。
本書は、FAQ形式で書かれているので各ジャンルごとの解説が分かりやすくまとめられている。
専門家でもこの内容についてすべて語れるかといわれると、専門外は知らない内容がたくさんある。
そういった時に、改めて内容を思い返すには良書と言える。
マーケティングって何だろうと、いう学生の方にもお勧め。

３００の質問に答える、という形式の本です。１つの質問に、１ページ弱です。「マーケティングとは何か」という難解な話題から、「直販どーやったらいい？」という、ビジネスの現場で、明日ぶつかりそうな話題まで、幅広いです。どちらかというと、「明日出会う、あるいは出会っている問題」の方が、圧倒的に多かったような気がします。
範囲は、マーケティングとは、から、４Ｐやマーケティングの組織、ブランド構築、そしてＣＲＭやインターネット等最近の話題まで網羅しています。

問いも、答えも端的で読みやすいです。その分、答えが表面的あるいは、ポイントだけ、という印象でした。もう少し、１つ１つの問いに対して、詳しく説明して欲しかった、という印象です。

でも、コトラー氏をはじめ、いろいろな人の書籍が引用（参照）されていて、ちょっと得した気分です。

コトラーさんが様々な場面で様々な人から受けた質問に対して回答した内容を１冊にまとめた本。質問数は３００におよび、一般的なマーケティングに関する疑問点はほとんど網羅されているのではないだろうか。この本を読む読者自身や、読者の企業・組織が持っているであろう、マーケティング関連の疑問に対する回答もしくは課題に対する解決策のヒントが必ず含まれているはず。

講義やセミナーは、講師・講演者自身が説明しやすくやりやすいと思っている流れの中で聞く内容よりも、受講者が疑問に思い、聞きたいと思っている質問に対して講師・講演者が答える内容の方が、本質をつき、充実し、納得感が得られることが多い。この本も同様に、読者の視点からみた疑問点にコトラーさんが回答するという構成のため、非常に頭に入りやすく、腹に落ちる感がある。

巻末に索引もあり、マーケティングの辞書として長く手元に置いておきたい１冊だ。

マーケティングの職に携わって早くも10年が経ちました。最初の頃はコトラーの書籍を読んでいたのですが、ここずっとご無沙汰していました。そして、この本を手に取り２時間で読みました。読みごたえが十分にありました。大げさかもしれませんがしばらくのブランクを埋め合わせることができました。