バランス感を無くした谷村。
★★☆☆☆
それまで他人の作詞作曲と自身の書いた楽曲がバランスよく配置されていたアルバム制作であったのが、事務所移籍と共に自作曲のみに。それが意外や意外にリアルな恋愛のドロドロ感や悩みが出ていて、それまでのあっけらかんとしたイメージとは違っていて、自分の生活と楽曲がシンクロしなくなり、いつしか聴かなくなっていた。この作品集だと「MOON」あたりが良く出来ている。が、純粋に初期の元気な作品が好きだったりするのであまり聴かない。しっとりしすぎなんだもん。
人気が引いたあとに発売されたベストだが内容はいい。
★★★★☆
谷村有美は「withII」(1994)の頃までが全盛で、私も当時はファンを自認していました。その後しばらく経ってラジオに出演した彼女は、どうも私生活で心を病んだらしく、元気で明るく純粋な感じがしなくなっていました。
なので「withIII」の存在は知っていたけど、10年近く経った今になってやっと購入です。
たぶん90年代終わりに彼女に何かあったんじゃないかな。
つまりこのベスト収録曲ができたのはその前ということ。
このベストは以前の谷村有美の延長で、一曲目から安心して聴けます。
「圧倒的に片想い」「信じるものに救われる」あたりは特におすすめ。
90年代後半の大人な谷村有美ベスト!!
★★★★☆
休止前最後のベストアルバム。1994年から1998年までの集大成です。
すっかり大人の愛を語る谷村さんになっていました。前のアルバムに渋めの曲も
たずさえ14曲の大盤振舞いと、贅沢な一品ですね。この中には新しく「Our days」が加わって、
切なさより渋い雰囲気の曲構成になった感じがします。谷村さんの後半が好きなファンの方が
よく推している「圧倒的に片想い」や「幸福の場所」の曲が数多く入っています。90年代後半からファンになった人には最高のベストアルバムです。
辛い作品
★★★★☆
休養には入ったがレコード会社との契約の絡みか、ベスト盤を連続リリースとは辛い。曲もずいぶんダブっていてお買い得感は無い。新曲が入っているのが救いか。With1,2と比べて慌てて作った感があり星1つ減とします。
後期盤のベストトラック集
★★★★☆
彼女が長期休業に入る直前のアルバムの「DAY BREAK」までの後期の代表作品集。やはりこの時期の谷村が最も魅力的であるように感じる。まさに彼女の内側の痛々しいほどの「ひたむきさ」と「不安定」さ、それらを内包した「優しさ」を思う存分に堪能できるが、聞けば聞くほど胸を締め付けられるような苦しい気持ちになってしまうのは私だけなのだろうか・・・。この作品の「あなたに出逢えて」を最後に、それからカムバックするまでに数年を要し、ついに彼女はこの曲を乗り越えられずにすぐに結婚&休業に入ってしまうのである。私的にはこの作品の半年前の珠玉の恋愛SONG集(やはり後期作品からのbest選曲的内容になっている)の「この愛の始まりも恋の終わりも」が、まさに真の意味での㡊??WithⅢ」であると思う。その証拠にこのアルバムの趣旨から考えて、本来は絶対に外せないはずの「雪の朝」が、なぜか抜け落ちてしまっている。しかし、改めて彼女の作品をこうして聞き直してみて、本当はもっともっと評価されるに値する天才的なアーチストだったとつくづく思い知らされると同時に、やはり彼女はアーチスト以前に人間なんだなあと痛感する。今後の彼女にどうぞ幸多い事を心より願う次第である。