Bigtableについて詳しく日本語で説明されています。
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日本語でBigtableの仕様を詳細に説明しているドキュメントとしては、書籍、WEBにかかわらず、今現在ではこれが唯一のドキュメントだと思います。
RDBとKVSは全然取扱い方が違うのでRDB脳で読み始めると途中で「???」となってしまいます。
そんなときはローカルに環境をつくってサンプルを動かしてみるとよいと思います。APIの説明に簡単なJavaのサンプルが載っていますが、これも文章でだらだら説明されるより、コンパクトなソースで「こんな感じ」と書かれていてます。この方がプログラマーとしてはすっきりわかります。
サンプルはJavaでかかれていますがとてもシンプルで解り易いものだけです。Javaプログラマーに限らず、Pythonを使ってGAEのアプリを作る人でも「BigTableって何?」と思っている人は買って損はないとおもいます。
この本の趣旨としては内容的に十分、文句なしです。
ただ、この本を読んで自分の力で作れるのは掲示板ぐらいでして…。これは私の力不足のせいですがRDB脳に引っ張られてしまって複数のテーブルを利用して作っていたものどうやってKVSで実現すればいいのか…。そもそもテーブルの正規化と言う作業はKVSで有効なのか、どうなのか…。BigTableの仕組みは理解できたのですが、それを利用して今まで作ってきたWebアプリをGAEに移行するときにどうしたらいいのかさっぱりです。てんで閃きません。
今後「Slim3で作る簡単ショッピングサイト」とか「Slim3でつくる簡単グループウェア」とかそういう書籍が出ることを期待しています。