平凡な生活こそが奇跡のよう!
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映画の出来が素晴らしかったので、本を購入してみました。
一見、平凡そうな普通のアメリカのファミリー。
出会って恋をして、熱烈な新婚時代を送り、子供を授かれるのかどうかの不安。
長い時を経て、待望の妊娠。 そして、哀しい流産。。。
やがて、哀しみを乗り越えて、やっと赤ちゃんが誕生しますが、壮絶な子育ての毎日に、
産後うつ病。
こういった、ありふれた ごく普通の一般家庭の毎日が、コラムニストのジョン・グローガンの素晴らしくユーモラスな文章で、ぐいぐい引き込まれて読めてしまって、笑いと涙の耐えない毎日の日々は、ジョン・グローガンの家族だけでなく、アメリカでも日本でも、世界中で多くの家族が経験したことでしょう。
もちろん、その傍らにいるのは、おバカ犬のマーリー。
マーリーは、網戸は破るし、どこからか女性の下着を持ち帰ってくるし、ソファも何度も破壊するし、本当に大変な犬。
でも、こんな犬に愛情をたっぷり注いだグローガン家の人たちの物語に、多くの人々が共感し、自分たちの気持ちが重なり、全米250万部突破の大ベストセラーとなりました。
私自身、独身の頃から 大切な親友の”猫”がいて、 その猫と共に結婚し、新婚時代を送り、子育てを頑張ってきました。
その猫が私に与えてくれたかけがえのないもの。。。
それは、何者にも代えられません。
現在は、おバカなわんこたち、猫たちと暮らしていますが、この本を読破して、ますます、この子たちとの暮らしがどんなに貴重で有難いものなのか、実感しております。
アメリカ大人気のテレビドラマ”ファミリータイズ”を思い起こさせるような、家族愛に溢れた素晴らしい本です。
犬と人間の深い絆
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ジョンとジェニーの二人のジャーナリスト同士の夫婦の結婚生活と、ほぼそれと同時に生きたラブラドール・レトリバーの雄犬マーリーの深い絆に結ばれた13年間が描かれています。
副題にもあり、本の中でも「バカ犬」と言うことでマーリーが扱われていますが、読んでいて、決してそうは思いません。確かに、お茶目で悪戯好きな子供っぽさがいつまでも抜けない犬ではありますが、その高い忠誠心や家族に対する愛情など、ここに見せる仕草にはマーリーの賢さが感じられます。
私も犬を飼っていますが、明らかにマーリーよりずっと「バカ犬」です。
そんなマーリーとこの夫婦の間の深い繋がりがあったからこそ、13歳(人間で言ったら90歳くらいか)と言う天寿を全うする年まで生きられたのでしょう。
逆に言えば、この夫婦にとっても、苦しい時には慰めてくれる存在だったろうし、生きてゆく原動力となった存在だったのでしょう。妊娠の時、流産の時、転職の決意の時、いつもそこにマーリーのいつに変わらぬ存在があったのでしょう。
この本は、そんな犬との絆を描いた作品であると同時に、アメリカの中産階級の生活の実態を良く現わしている作品だと思います。
コラムニストである作者の筆が冴えわたり、見事にマーリーを中心とした楽しくも幸せな家族の生活を描ききった素晴らしい作品です。
家族の絆
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前書「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」は、そのボリュームに気後れして手が伸びず、
それが読みやすいバージョンになって登場との事で、遅ればせながら購入。
家もモノも破壊し食べつくし、その愛情表現は人間達を巨体で圧倒する無邪気な暴君・マーリー。
そんな、『世界一おバカ』とは決して大袈裟ではなかった巨大ハチャメチャ犬と一家の13年間の日々に、
おおいに笑い、呆れ、時には生理的にギョエーな展開に絶句し、最後には大泣きでした。
犬も人間も、愛すべき長所も救いようの無い欠点も、全て家族の絆と変えて築いた一家に感服。
これは前書を子供も読みやすいよう、マーリーを中心に置いて書き直したものだそうですが、
一家全体のドラマを綴っているという前書も逆に読んでみたくなりました。
子供に読ませたいです
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「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」は私の大好きな本……犬を飼う者にとっては本当に胸にせまってくるいい本でした。
それが、子供でも読めるバージョンが出たということで早速買いました。どうやら、大人の事情が省かれているようです。字も大きい。
これから、小学校2年の娘と楽しみに読みます。小2には漢字が難しいようですが、ふりがなは、けっこうふってありますね。